SAKE
山形の酒
県まるごとGI指定の吟醸王国。44の蔵元と、十四代から東光まで名酒の山脈をめぐる。
山形の日本酒は「県まるごとブランド」です。2016年、清酒の地理的表示「GI山形」が都道府県単位では全国で初めて指定されました。県内の水と国産米で、醸造から瓶詰めまで県内で行った清酒だけが「山形」を名乗れます。背景にあるのは、県工業技術センターと山形県酒造組合が杜氏の技を県全体で共有してきた「吟醸王国」の仕組み。幻の酒「十四代」から晩酌の定番まで、小さな県に44の蔵元がひしめきます。
県が開発した酒造好適米「出羽燦々」や大吟醸向けの「雪女神」が酒を支え、2021年にはワインでも「山形」がGI指定され、日本酒とワインの両方で県名GIを持つ全国でも珍しい酒どころになりました。酒蔵・ワイナリー・どぶろく特区まで、山形は「醸す県」です。
物語のある蔵元たち
幻の酒「十四代」
高木酒造
村山市富並の蔵。入手困難な銘酒として全国の日本酒ブームを牽引した。
村山市
市販吟醸酒のパイオニア
出羽桜酒造
1980年「桜花吟醸酒」で吟醸を世に広め、IWC最高賞を史上初の2度受賞。
天童市
1597年創業・上杉家御用酒屋
小嶋総本店
「東光」の蔵。安土桃山から400年以上続く全国有数の老舗。
米沢市
1593年創業・県内最古級
小屋酒造
大蔵村の山里で「花羽陽」を醸す。肘折温泉への道すがらの一軒。
大蔵村
「初孫」・全量生酛造り
東北銘醸
手間のかかる生酛一筋。庄内の晩酌の代名詞。資料館「蔵探訪館」も。
酒田市
「上喜元」・技巧派
酒田酒造
1946年に酒田の蔵が合同して誕生。多彩な酒米を使い分ける。
酒田市
全量純米大吟醸
楯の川酒造
2010年から仕込みをすべて純米大吟醸に。海外にもファンを広げる先駆者。
酒田市
「くどき上手」
亀の井酒造
羽黒の蔵。華やかな吟醸香と艶やかなラベルで全国区。
鶴岡市
「出羽ノ雪」・酒のまち大山
渡會本店
江戸初期創業。「東北の灘」と呼ばれた大山の歴史を資料館とともに伝える。
鶴岡市
「雅山流」
新藤酒造店
米沢の蔵。現代的な酒質で若い日本酒ファンを開拓した。
米沢市
高畠の老舗
米鶴酒造
まほろばの里で醸す「米鶴」。田んぼとともにある置賜の酒。
高畠町
日本酒GIの県単位第1号
GI山形
2016年指定。県の水と技で醸した清酒だけが「山形」を名乗れる。
全県
山形の酒マップ
一部のピンは集落・市街の近似位置です。見学の可否は蔵ごとに異なるため、訪問前に各蔵へご確認ください。飲酒運転は厳禁。公共交通や運転代行の利用を。
モデルコース
庄内・酒のまち大山と羽黒コース
「東北の灘」大山から羽黒の杜、酒田の技巧派まで。庄内は酒蔵の密集地帯です。移動時間は目安。
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渡會本店と加藤嘉八郎酒造。資料館で「東北の灘」の歴史から入る。(見学・散策 約1時間)
- 2
- 3
- 4
置賜・上杉の酒と最古の蔵コース
1597年創業の東光から雅山流まで。城下町米沢を起点に、まほろばの里へ。移動時間は目安。
- 1
東北有数の酒蔵資料館で酒造りの道具と歴史を予習。試飲も。(見学 約1時間)
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- 4