ヤマガタンver9 > 山手のドルフィン

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▼山手のドルフィン

初夏の日曜日  空はピーカン



件の上司と一個上の先輩がドライブしようと誘ってくれた



断る理由もないので 上司の赤いカローラに乗せてもらった



明け放した窓から入ってくる風がさわやかだった



どういうコースで走ったかは定かでないが



いつしかシーサイドを快適に走っていた



男3人のドライブを十分楽しんだ後



とある喫茶店(レストラン?)に車を停めた



こじゃれた店に入って席に着いたら 窓越しに海が見えた



先輩たちが「三浦岬が見えるよ」と口裏を合わせた



たばこを吸おうと店のマッチを手に取ったら



そこは『ドルフィン』という店だった



ここまでくれば 勘のいい人なら気づくのであろうが



田舎者でどんくさいボクはただぽけーっとしていたら



呆れた先輩たちが 『だから〜』



♪♪山手のドルフィンは〜 静かなレストラン



  晴れ〜た午後には遠く三浦岬が見え〜る♪♪



『だろっ!』



      『!』



ワオ! ここが あのドルフィン!!



ユーミンが「海を見ていた午後」で歌っていたあのドルフィンだった




  ☕  ☕  ☕  ☕  ☕  ☕




       ⛵  ⛵  ⛵  ⛵  ⛵  ⛵  ⛵  




先輩たちの粋な計らいで



忘れられない最高の日曜日となった



それは怒涛の新入社員時代の一時のオアシスであった

2020/12/19 17:00 (C) FPのひとりごと
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