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▼聞かせておごやぇ〜 市民のみなさんにインタビュー(12)

 今回インタビューに答えてくださったのは、「フランス厨房 レストランジュアン」(館町南)店主の船山良平さんです。



Q:親子3代のお客さんもいらっしゃるとか?
A:1984年に開店しました。当時、親御さんに連れられ来店したお子さんが、今は、自分のお子さんを連れ、じいちゃん、ばあちゃんも一緒に来てくださる。「ホッとする、安心する料理」と言っていただけるのは、地元で続けてきた店ならではと嬉しいですね。

Q:料理に地元野菜をふんだんに使っていますね?
A:父がすぐ近くで自家菜園をやっていたので、開店当初からごく当たり前にそこでとれたきゅうりやじゃがいもなどを料理に使っていました。でも当時は、フランス料理独特の西洋野菜やハーブはこの辺では手に入らず、首都圏から高額な外国産を仕入れるしかなかった。地元でとれるものが一番うまいと思っていたので、それなら自分で作ろうと、まずハーブ類やベリー類を庭で育てはじめました。野菜はプロの農家にお願いするのが正解と思い、パプリカやリーキといった野菜を地元の農家に作ってもらうことに。聞いたことのない野菜に農家も最初は手探りで苦労の連続でしたが、私も畑におじゃまして野菜の特徴をお話したりして、いい野菜を作ってもらえるようになりました。

Q:そうして取り入れている野菜、お客さんの反応は?
A:珍しい野菜の味や香りを覚えられて、しかもそれが地元産で、食の楽しみが増えた、と好評です。関東・関西方面からの観光客もお迎えしますが、レインボー野菜を含めこの土地でとれたものはとても喜んでくれます。

Q:飲食店のレインボー農産物の利用がすすむには?
A:認証という特別感も大事ですが、例えば「庄内おばこサワラ」や「宇津沢かぼちゃ」のように、生産者や生産地区が限定されている「門外不出」のような品があると良いと思います。今や全国どこもがブランド化を目指していますから、特産品を育てようとするなら、農家だけでなく行政や私たち事業者も含め市内の横のつながりが一層大切になってきますね。


(広報ながい 2019年8月1日号 虹の郷発希望行き 掲載)
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