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▼作る人と食べる人のつながりを次の世代にも

レインボープラン推進協議会 会長 若林 和彦

 私は西根の草岡地区で農業を営んでいます。レインボープランの地域循環の考え方に共感して、平成9年度の事業開始の当初からレインボープラン農産物を生産しています。
 おもに栽培している作物は米・大豆・そば・なたねです。学校給食で子どもたちが食べている、レインボープラン認証米も作っています。また、地元の事業者に協力してもらって、納豆・みそ・とうふ・なたね油などの加工食品の製造と販売もしています。
 生産者としては、みなさんに、「おいしい」、「また食べたい」と言ってもらうことが一番の喜びです。レインボープランは、そんな生産者と消費者のつながりを生ごみの循環をとおして生み出し、市民がみんないっしょになって、長井の豊かな自然と共存する農業や健康な生活をつくる取り組みだと考えています。
 ですから私も、生ごみを分別してくださっているみなさんのことを思いながら、できるだけ農薬を減らし、作物に合わせた肥料の適正な使用を心がけて、栽培を続けています。
 今年度レインボープラン推進協議会では、行政、山形大学と協力して、20年以上にわたるレインボープランの循環型地域づくりの成果と現状と課題を確認するための調査事業に取り組んでいます。市民のみなさんにはアンケート調査などにご協力をいただき感謝申しあげます。
 世代が変わり社会も変わり、レインボープランにも見直す点が様々出てきているかと思いますが、どんなに時代が変わっても自然の循環の中にあるいのちと食の大切さは変わりません。今回の調査結果も参考にしながら、レインボープランが提唱してきた「循環」を、今後どのように若い人たちや子どもたちに伝え、次の世代に合った取り組みにしていくのか、市民も行政もいっしょになって話し合っていければと思っています。
 みなさんの一層のご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

[広報ながい2019年1月1日号 掲載「虹の郷発希望行き」201号]

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