ヤマガタンver9 > 雪とうつ病と日本の政治

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▼雪とうつ病と日本の政治

今年は今までにあまり経験したことがないような大雪で、北国に住むのが嫌になっているほどです。去る1月に産業医研修で茨城県日立市に行ってきました。山形を出る時には雪が降っていたのですが、日立市はものすごく天気が良くて海もとてもきれいでした。日立市の車はみなとてもきれいで、一方、私の車は融雪剤で黒い車が真っ白になり、いやでも汚くて目立っていました。雪国と太平洋岸ではこんなにも条件が違い、ますます北国に住むのがばからしくなりました。しかし、何億もの借金をして、ここ白鷹の地にクリニックと介護老人保健施設を建ててしまったので、もうどこにも行けません。あきらめるしかない。北国の冬は過酷だが、その分春はいかにも春だという感じが、いっぱい自然の中に感じられて素晴らしいので我慢しましょう。
年々年を取って体が衰えてくると今まで趣味にしていた体力を使う事(オートバイでのツーリング、スノーボード)は大変になってきたので、いろいろと考えてつまらない人生を少しでも楽しく過ごしたいと思っています。仕事一筋に頑張ってきて、子供たちもみな成人して家を離れてしまうと、趣味のない生活は毎日さびしいものです。このまま年老いて滅びてしまうのかと最近かなりつまらなく感じていました。これがいわゆる初老期うつ病かなと思います。
そんなところに今月トヨタのランドクルーザープラドが納車になりました。車高が高く、4輪駆動車でどこにでも行けそうです。今までは、舗装道路の上ばかり走っていろんなところに行きましたが、走りすぎて、東日本の道路はほぼすべて制覇し、面白くなくなってしまいました。今度はこの車で数少ない休みの日に普通の車が行けない、自然がいっぱいの東北の山の中に分け入って、自然を荒らさない範囲で、クマから襲われず、がけから落ちない程度に自然を満喫しようと思っています。山の中は携帯が届かず、急変患者さんに呼び出された時に応じられないので、無線の免許を取って車に積んで山に行こうかとも考えています。こうして新しい車で新しい趣味を発見し、初老期うつ病を克服したいと思います。
うつ病といえば、先日うつ病の講演を聞いてきました。日本では相変わらず自殺者が3万人を超えているとの事でした。そのうちの80〜90%がうつ病の人だそうです。日本は自殺者の数が世界で11番目だそうです。1位から10位までは旧共産圏の国が独占していて、資本主義国では第1位だそうです。
それを聞いていて私は、はたと思い当たることがありました。日本は現実には官僚が規制規則で国民をがんじがらめに縛っている官僚社会主義国家です。旧ソビエトの体制と実はあまり変わっていないのです。自殺者が多いのにはいろんな理由がありますが、おおもとは日本の体制が社会主義国家と同じだから自殺者が多いのでしょう。医療体制、医療行政のみならず、最近の日本の政治を見ていると矛盾していることばかり。ここは、体制刷新のために制度を変えなければならないと思います。たぶん自殺者も減るでしょう。
日本、世界の歴史を振り返ると、いつも革命によって体制変革がなされてきました。しかし、物欲にまみれきった日本ではそれはないでしょう。民主主義と言われている(実はそうではないが)日本の体制の中で、体制刷新をするためには強いしっかりとした信念をもった指導者が必要です。幕末の坂本竜馬のような。
そういう意味では、橋下大阪市長の主張には大いに聞くべきものがあります。私は応援したいと思います。少数意見の尊重なんてせせこましいことを言ってないで、民主主義の王道である多数決で日本の進む道を決める時期にきてると私は思います。どんな考え、意見にも必ず反対の人がいるのだから、少数意見尊重なんて言っていたら何も決まらないじゃないですか。そんなのは自分の考えのない頭の悪い人がいつも言う事です。それがまさに今の日本の政治です。官僚の尻に敷かれて甘い汁を吸わされている今の政党は皆去れ!です。

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