ヤマガタンver9 > 南陽市 梨郷神社

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▼南陽市 梨郷神社

南陽市 梨郷神社/
雨が熱を奪ってか、肌寒くて長袖を着て出た。

もう9月も半ば・・獅子舞い取材も後半である。

南陽市梨郷神社に訪れたが、もう獅子舞は既に出発していた。

梨郷神社から下って探しに出るが、小雨から強くなったり弱くなったりだ。

車の窓を開けてみても囃子の音は聞こえない。

どこに行ったやら?

ウロウロしていると消防車が数台停車しているので、まさかの火事か?

と近づいてみると獅子舞一行が休憩中だった。






消防のユニホームを着用した若い衆が獅子舞一行を囲んで、物々しく待機している。

すっかりずぶ濡れになっている若い衆達は、テーブルを囲んで直に地面に座って呑んでいた。

豪快である。






何の役だろうか?  数名の若い衆達は袴を履いて着物を着て、背中を紐で縛った衣装は珍し

い。




宮内の熊野大社と同じ行衣なのだろう。

棒を持った先輩級の警護役? の衣装は袖無しの長半纏だ。

此の様に背中を紐で縛り腕を露にするやり方は、川西で警護役や獅子振り達にも見られる。

袴の連中が何か悪巧みを始めた。

仲間の持ち物を奪い取って小屋の屋根に投げ上げてしまった。

それを合図に、アチコチで小競り合いが始まったのだ。

背中にビールかけ・・ビール噴射・・・レスリングまがいの力くらべ・・・クライマックスは

池にザブン!! これも伝統なのだろう。


余程仲の良い気心知れた関係でないと出来ないサプライズである。

子供達もそんな荒っぽいが和気藹々の様子を見て、大人の振る舞いを学んでいる事だろう。

祭りが、獅子舞が・・地区の団結や親睦を深めている。

騒ぎも収まり獅子舞一行が出発の準備を始めた。

市松模様の大幕をピンと広げ、真ん中に取り付けられた大きな獅子頭を何度も跳ね上げる。

かけ声は「ワッショイ、ワッショイ」で神輿の雰囲気である。







獅子頭は、一見して渡部重衛門の作風だった。

獅子頭は跳ね上げられる度に「バクっ バクっ」と勢い良く歯打ちの音を上げる。

心を一つに合わせての響きだった。



2016/09/19 07:24 (C) 獅子宿燻亭6
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