▼高畠町一本柳の稲荷神社の獅子頭2019/09/11 08:27 (C) 獅子宿燻亭7
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ついに高畠町一本柳稲荷神社の獅子頭に出会った。
こちらの宮司さんから、ここの獅子頭の噂は聞いていて昨年
例大祭の17日に訪れたが祭りは行っていなかった。
9月7日土曜日の午後に、もしかしてと虫の知らせが有り一本柳
地区訪れてみた。この地区は「浜田広介記念館」があり、その
東側に稲荷神社がある。主要道路から町内の小径に入ると軒先
に小さな四角い田楽提灯に稲荷神社と書いてあり、やはりお祭
りなのだ。神社ではテントを張りコンニャクや焼き鳥の準備を
していて地区の方々が大勢が動き回っている。石碑の前でタバ
コ中の御大二人に声を掛けてみた。1人の方が関係者なのだろう
獅子頭に案内してくれた。
祭壇に置かれた獅子頭を明るい所に移動してもらうと、意外にも
奥行きのある獅子頭で驚く。横から見ると長井の五十川成田型の
プロポーションである。脳天には宮内熊野大社型の鏡型が有り、
耳は新潟県村上の獅子に見られる瓢箪の様に中央がくびれて大き
。上下一対の太い牙の作り方も特徴がある。これは宮内の菊人形
の創始者 菊池熊吉の獅子の牙と共通している。
鼻と眉も何処かで見た様な形だった。家に戻って調べると同町根
岸の熊野神社の獅子頭とそっくりの作風である。更に7月に南陽
市荻の出羽神社で発見した宮内の小関庄左衛門の作と思われた。
とすると明治20年頃の作なのだろう。獅子頭に記名は無かった。
高畠町根岸の熊野神社の獅子
南陽市荻 出羽神社の獅子 明治20年 小関庄左衛門の作と記名あり
獅子頭には唐草模様の幕が付いていて、春の例大祭に地区内を獅
子回りするとの事だったが、この獅子頭の頭の形が謎である。
獅子回りをするには邪魔になる様な形状だからである。五十川成
田型の頭の形は頭上に掲げ、大幕を取り付けて舞うに都合の良い
様な形である。
高畠にはまだまだ興味深い獅子頭が眠っている様だ。