▼五十川獅子踊復活お披露目公演2019/06/27 10:55 (C) 獅子宿燻亭7
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長井市五十川獅子踊は休止して10年が経ったが、地区の若者達が結束し復活する運びになった。
令和元年6月23日の午前11時から薀安神社境内にて、めでたくお披露目公演である。休止の際
最後の獅子踊を拝見した事を記憶している。後継者不足で休止になった訳だが、新たに女性二人
と若い年代の会員の協力を得て再スタートが実現した。神社の直ぐ近くに公民館があり、そこで
準備し獅子踊一行が境内に行列し復活公演を行なった。過去には何度も休止しては復活している。
用意を整え出番を待つ
羽根のミノは頭部が長目の尾黒羽根で背中は短い羽根を用いている。
獅子頭の内部は意外にもシンプルで頭部を固定するザルは無かった。
初デビューの女性の太鼓
火の輪持ちは腰に〆縄を付けている
笛吹きの笠には吹きやすい様に、あご紐が無い
一対の提灯にはロウソクが灯され、薀安神社の紋があった
纏は神の憑代(よりしろ)伊佐沢念仏踊りも同様の纏
いよいよ神社に向かう
10年のブランクは短い方で、伝承者がまだ健在で復活は出来るが、河井の獅子踊は休止して20年
は経つだろうか?河井の住民による獅子踊として廃止の道を選んだ。獅子踊については河井獅子踊
が市内では最古で、五十川は薀安神社創建の際、河井から習い境内を祓い清めたと言われている。
獅子踊の獅子頭の詳細については、ほとんど調査は無く先日、教育委員会にその必要性を訴えてい
るが馬耳東風である。今回近くで張り子の獅子頭を初めて見る事ができた。長井の四獅子踊の獅子
頭を比較研究をしてみたい。
境内を一周してお披露目 大勢の観衆が見守る中、公演が始まった
大杉も踊りを見守っている
踊りを止めての褒め言葉の口上も見事に決まった
置賜では米沢の梓山の獅子踊は有名だが、獅子踊は地区の上組と下組で演じられ獅子頭のタイプも
異なる所が面白い。同市、綱木の獅子踊は人口減少の為に存続が出来なくなり、他町の男性や女性
の協力で新たに継続している。いずれも獅子頭の年代や作者については不詳で、これから調査も進
めてみたいものだ。
五十川の獅子踊公演では、いろんな発見があった。衣装や大道具、褒め言葉、火の輪くぐり、面ス
リ(ひょっとこの道化)の所作、謡いなどの意味合いの詳しい解説があれば、より面白さを引き出
すことが出来ると感じる。新しい五十川獅子踊の方向性に注目している。