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●企画展「藍のものがたり紅花のものがたり」みどころ
 ただいま開催中の企画展「藍のものがたり紅花のものがたり」のみどころを紹介いたします。  みどころ@『浅葱色麻地菊水模様裏紅染女児着物』藍染に手描きの菊模様を配し、裏地は紅染めです。紅色のもので身体をつつむことで疫病(特に天然痘)を除けるとの言い伝えがあり、可愛い女児の成長を願った着物です。美しい紅色を是非間近でご覧ください。  みどころA昭和26年、中学理科教師の鈴木孝男は、幻の花、紅花栽培復興に取組みます。その後88年の生涯をかけた紅花染研究の成果は、県内のみならず国内の染色関係者にも大きな影響を与えました。本展ではその知られざる研究の一端を紹介しています。  みどころB藍と紅花の色彩には、玉虫色に輝く瞬間があります。藍建てでは、「もう染められますよ」という合図の藍華、紅花は高純度の口紅、笹紅です。発酵という過程が美しい色彩を生み出す二つの色。計り知れない自然の力を感じます。  みどころC1%しかない紅の色素を取り出すために、黄色色素が染まらない麻や綿を赤色色素で染色し(ぞくといわれる)、それを灰汁につけ再抽出します。この純粋な紅の染色液で幾度も染めることできらめくような色彩が生まれるのです。  みどころD長板中形は型紙で糊置き防染する技法です。表裏に寸分違わず糊置きされ、藍に浸され白地が際立つ浴衣地になります。江戸時代木綿の普及とともに大人気となった藍染。染め残すことで表れる白い模様の美しさと伝統の技術を是非ご覧ください。  みどころE奈良時代、紅花の濃染は「紅の八塩」といわれ何度も染められた深紅のことでした。高価で『禁色』となっても平安貴族たちを魅了し『韓紅』と呼ばれ憧れの色となりました。高い染色技術で染められた様々な紅染の色彩を堪能しにご来館ください。  みどころF藍と紅の色彩は様々な伝統技術でさらに美しさが際立ちます。「紅藍暈地相良玉結刺繍桜流水模様小袖」は藍と紅花の暈染めに玉結びを繰り返して模様を表現する相良刺繍の立体感が見事です。裾に描き出される美しい情景から目が離せません。  みどころG静かな展示室で美しい手技と自然の色彩の着物たちを見ていると、糸や布をなぜ染めたのかをしみじみ感じる事が出来ます。美しい色は、日本人の暮らしと心を様々な意味で豊かにしてきたのですね。  皆さまのご来館を心よりお待ちしております。 【お問い合わせ】米沢市上杉博物館  0238-26-8001

2025.08.21
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