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▼『米坂線の今』椿駅の1 豪邸にくつろぎの空間

『米坂線の今』椿駅の1 豪邸にくつろぎの空間/

 羽前椿駅は1931年(昭和6年)8月10日開業、1995年(平成7年)12月に現在の駅舎が完成した。日本家屋の豪邸風である。1985年(昭和60年)に職員無配置駅となり、簡易委託駅となった。現在、飯豊町観光協会が入所して駅業務を行っている。

 

 待合室には囲炉裏風のテーブルがあり、居るだけで楽しい、くつろげるスペースとなっている。「米坂線の歴史」や米坂線の復旧に寄せる作品などが綺麗に展示されていた。その中で目についたのが、1996年(平成8年)2月の駅舎新築祝いの川柳懸額である。

  新装の駅舎始発の旅に出る(すみれ)

  就職の子から届いた旅行券(草可)

  木造りの駅舎旅の途中下車(虚心)

 

 職員が駅に常駐していて、地元の人たちと一緒に活動している駅は、それだけで楽しい雰囲気に包まれるように思う。米坂線の駅の多くはモルタル造りであり、無人駅である。椿駅のように木造の立派な建物でなくても、待合室の中に地元の人たちとの交流の空間があったら、地域の温かな風を感じることができるだろう。小国駅までの旅で、駅の中に刻まれた人々の思いを探してみたいと思う。


2025/09/22 06:11 (C) おらだの会3
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