▼上山市狸森前丸森の獅子頭2025/08/08 06:49 (C) 獅子宿燻亭10
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2025年10月16日(木)より11月23日(日)まで、ご縁あって上山市立図書館と合同企画による
獅子頭展を開催が決まり現在、上山の各地の獅子頭について現地調査を行なっている。
以前、上山市では宮脇の正八幡神社、石崎神社、二日町の八幡神社、鶴脛町の㊀月岡城御用神楽、中山の
白髭神社、川口の御嶽神社に獅子頭を確認しブログでご紹介している。
本年7月から新たに確認し取材した獅子頭は棚木神楽の獅子頭、狸森の前丸森と菅(すげ)の神楽獅子、
高松の消防団で行なっている獅子廻しの獅子頭、計四頭である。いずれも上山の図書館資料で探した手掛か
りから各地の公民館で情報収集し、所在を確認し取材依頼の連絡をして現地に赴き獅子頭を拝見できた。
今回掘り起こしに成功した獅子頭の情報は少なく、現地の情報も無く、獅子頭の管理者も高齢で本当に幸運
だった。特に狸森の前丸森と菅の神楽獅子については平成3年「会報 山元」に「昔この部落に神楽があった」
という文章と「おかめとひょっとこ」の写真が獅子頭発見のきっかけとなった。
山元公民館に訪れ、前丸森の神楽獅子と神楽面は前上山市長の横戸氏が所蔵されている事を知り、初めて前丸
森地区の集落に向かった。急な林道を駆け上ると数件の民家が見えてきた。狸森の348号線は何度も車で通過
しているが、脇道に入る事は無く別世界。山の傾斜を切り拓いて集落を形成しているが廃屋も目に付く。
古民家の横戸氏宅は、当店獅子宿燻亭と相通ずる養蚕農家の古民家で、廊下も一間幅で天井も高く、正に初め
てでも懐かしさを感じるお宅だった。奥の床の間にはすでに神楽面と獅子頭が用意して頂いていて、見知らぬ
訪問者に身構えている様だった。神楽面は会報の写真と同じ物で、獅子頭は見覚えのある作風の風貌だった。
平成30年(2018年)に取材した山形市の和田幸太夫家に伝わる「文禄三年(1594年)最上義光公から拝領され
た運慶の作と伝えられる獅子頭と瓜二つの作風だった。横戸長平衛氏と妹さんからこの獅子頭についてお話をお
聞きするが、本家からお預かりしている事で、後日本家の方に謂れなどを改めてお聞きすることにした。
和田家の獅子頭
獅子頭には塗り替えのためか見当たらず記名は確認出来なかったが、和田幸太夫家の獅子頭と一対の関係であれば
450年前の獅子という事になる。何故こちらに所蔵されているか?
この獅子頭の過去にどんな歴史があったのか、仮説が頭の中で交錯するのである。