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●南陽市小滝の神楽獅子一対
南陽市小滝の川合榮助氏宅に訪れた。
9月1日南陽市の境界の上山市小白府境に場所の確認の帰り、小滝不動尊に立ち寄った際、
住民の方から神楽獅子の存在と情報を取材し川合氏宅に辿り着いた。
大場家から寄贈された獅子頭
川合敏夫家所蔵の獅子頭 目や歯に金紙が貼り付けられている
川合氏は元地区長さんという事もあり、獅子頭の存在の詳細をご存知だった。神楽獅
子は2頭あり1頭は小滝の川合敏夫氏家と元大場 徹氏家(現在家は無し)に所蔵されて
いたが、八雲神社に寄贈され現在は集会所に保管されている。大場家の獅子頭の顎の底
にはわずかに記名が残るが、塗りの上から墨書きされたのか、消えかかって判別が難し
く記名は獅子頭の内部に記されるが常套である。獅子頭の作者は、大場 徹氏の次男が
関東方面で獅子彫の技術を習得され制作したものではないか?と聞いている。
大場家の獅子頭 顎に大場の「大」の文字が見える
獅子頭の上の歯が下の歯に重なる様式は、すぐ隣地の上山市山元の前丸森山と菅や
小倉棚木の神楽獅子と共通し、下総や上総(千葉県)の獅子の特徴と類似しているの
で興味深い。もう一頭の川合敏夫氏家の獅子の歯は、付き合わせた噛み合わせだが、造
形は類似している。
顎の底の彫り
小滝の東に位置する上山市菅の神楽獅子の底の彫と似ている
川合家の獅子の耳
一対の獅子頭は川合榮助氏の記憶によると4・50年前八雲神社の例祭に村おこしを目
的に獅子冠りを始めた。唐草模様の幕を付けた二人立の獅子が一対で別々に上と下に分
かれ家々を厄払いをして回った。獅子舞の形は無く、頭を噛む「歯噛み」で厄を払い御
祝儀をいただく獅子回りの形である。獅子の後には婦人会や若妻会の女性がお賽銭箱や、
お礼の供物を配り同行した。獅子とは別に、子ども樽神輿が集落を回り、樽神輿は後に
本格的な神輿を作った。獅子回りは20年程継続したが人口減少で廃絶してしまった。
長井型の小獅子 梅津弥兵衛の作か?
太鼓 小滝田植踊りのものだろうか?
獅子頭の構造や古さを見ると、獅子冠りを始めた以前からずっと前から存在していた
様に思える。今回拝見した一対の獅子頭の他に、敏夫氏家の明治期と推測される長井の
総宮神社型の小獅子もあった。当地の八雲神社の拝殿や小滝田植え踊りについても取材
や調査を今後行いたい。
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2025.09.20
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獅子宿燻亭10
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