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●山と人の物語 vol.6 『薪のある暮らしをつくる 〜ぬくもりが生まれる場所〜』
はじめに「火を焚く」。かつてはどの家庭でも当たり前だったその行為が、今では“贅沢な時間”として、見直されつつあります。私たちが届けている薪は、ただの“燃料”ではありません。それは、暮らしをつくる道具であり、心をあたためる存在。今回は、薪ストーブとともにある暮らしの魅力について、実際のお客様の声を交えてご紹介します。火があるだけで、空間が変わる薪ストーブの炎には、不思議な力があります。赤く揺れる火を見ているだけで、気持ちが落ち着き、自然とテレビを消して、家族と火を囲む時間が増える。「子どもがスマホを見なくなったんですよ」「家族で火を見ながら話す時間が、何より贅沢です」そんな声を、多くのユーザーからいただきます。炎がある空間には、ぬくもりだけでなく、“人のつながり”まで生まれているのです。薪は手間、だけど心地いい薪を使うには、手間がかかります。薪を割り、積み、乾燥させ、取り込み、火をつける──決してスイッチひとつで完結する便利さはありません。けれど、それこそが「薪のある暮らし」の魅力です。「不便だけど、その手間がなんだか楽しい」「火をつけるとき、なんとなく一日が整う気がする」という言葉にあるように、薪を扱う“動作そのもの”が、暮らしのリズムをつくってくれるのです。炎のぬくもりだけでなく、手をかけた満足感。それが、薪のある生活にしかない“豊かさ”です。顔が見える薪を選ぶ理由私たちの薪を選んでくださるお客様の多くは、「誰が、どこで、どう作っているのか」が分かることを大切にしています。「山形のあの山で伐った木が、 今、うちのストーブの中で燃えていると思うと、なんだか安心します」そんなお声をいただいたとき、私たちは「この仕事をやっていてよかった」と心から思います。定期的に薪を購入してくださるリピーターの方とは、配達時に近況を話したり、おすすめの燃やし方を教え合ったりと、いつの間にか“ご近所づきあい”のような関係になることも。薪を通して生まれる信頼関係が、地域の中で、小さくても確かなつながりを育んでいます。おわりに薪は、ただのエネルギーではありません。そこには、手間を惜しまない心、自然とのつながり、そして人とのあたたかな関係性が詰まっています。山で伐られた木が、誰かの暮らしの中心にあるストーブに火を灯す。その一連の流れを見ていると、「自然の恵みが、人の暮らしを豊かにしている」ことを、あらためて実感します。これからも、そんな薪のある暮らしが、静かに、でもしっかりと広がっていくことを願っています。 次回予告:これまでの「山と人の物語」シリーズを総括し、印刷物・資料化に向けたまとめページをお届け予定です。

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2025.05.25
(C)森の恵み・山師からのお便り

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