ヤマガタンver9 > §13 明子さん(仮名)のお母さんの受講の動機

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▼§13 明子さん(仮名)のお母さんの受講の動機

今年の4月に高校を卒業して、専門学校に入学した明子(仮名)は、5月の連休明けから学校に行けなくなりました。
連休前も明子(仮名)は、重い足を引きずつて行っているように感じてはいましたが、
新しい環境だし、遠い学校だから慣れるまでは仕方が無いと思っていました。
うちは夫と明子(仮名)弟の4人家族です。小中高の受け持ちの先生方には、「おとなしく 素直で本当によい子です。」と必ずほめられる素直な子どもでした。
成績は中の上位、私はもう少し意欲的になって勉強すれば成績も上がるのでないかと思っていましたが、
でも女の子だしそんなに勉強だけできてもなぁ、そんなことを思っていたのです。
ずっと親のいうことをよく聞くし、何か行動する時は私にもきちんと断り、几帳面な子でした。
でも今から思えば、人から誘われると出かけるけど、あまり自分から遊びに行くこともなく、元気がある方でもなかったです。
高校卒業後の進路についてもアドバイスはしたけれど、明子が自分で選んだと思っていました。
7月に入り、明子からこんなことを言われて驚きました。
『私は今まで何のために生きてきたのだろう。
親に言われるまま素直に聞くだけで、自分で考えて行動したことは何も無い。
学校もお稽古事も全部お母さんの希望だった。
もう一度人生をやり直したい』
それで、私は親子のよい関係を作れるという親業の講座を受講することにしました。

 24時間のプログラム終了時に、明子さん(仮名)のお母さんはこう言いました。
子どもと自分は違う人間なんだ、考え方が違っていいんだ、それは当たり前のことなのですね。
私は子どものためと言いながら、子どもを親の指示通り動かしてきてしまったのですね。子どもを自分の所有物のように考えていたのですね。


 毎日の生活の中で知らず知らずのうちに親は命令して、子どもの行動を変えさせようとします。
でも行動を変えるのは何歳くらいまででしょうか。。
 力の押しつけではなく、親が言ったことで子どもが行動を変えやすいのは、『わたしメッセージ』であり、
親子がよい関係であるということが絶対必要条件ではないかと思われます。
それには小さいときからの関わりが大切だと思うのです。







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