▼宮城まり子さんの講演を聴いて2007/05/29 12:45 (C) 自分探しの旅へようこそ!
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宮城まり子さんの講演は90分位で以下のような内容だった。
テーマは、「就職活動時期の我が子の心模様〜家庭の中のキャリアサポート〜
で、大学生の親を対象とした講演だった。若者のキャリアカウンセリングを
する中で生かせることがたくさんあったので紹介する。
資料は余分にはないとのことで、聴いてきた範囲で報告する。
1.何のために働くか?家族で話し合って欲しい。
1)生活を維持するため
2)仕事を通して自分を磨く−人間力を磨く
3)自己実現−広い分野で考える
右脳型の人間を求めている企業が増えている−感性
2.就職活動は自分と向き合うこと。ありたい自分、なりたい自分をデザインする
入学後から4年後を考え、どう社会に出るかを考える−キャリア教育
1)自分理解
2)社会理解−社会は何を求めているか?
3)職業理解−3年生が大事!
試験に落とされて乗り越えて成長していく−家族のサポート必要
七五三の現状、第2新卒も基本的な教育ができていて、一度経験していること
を生かす意味でいい。
3.今の若者の特徴
1)ストレス耐性に弱い−揉まれて育っていないので、人間関係でつまずきやす
い。社会に出ると制限がある中で働かなければならない。
家庭の中で自己管理ができているか?家庭の中で働くことが大事!社会に
でる準備をさせる。社会に出たら、役割・責任・使命がある。
今の学生は人を傷つけることはしない繊細な心の持ち主で、喧嘩やぶつかり
合いをしないで守られて育っている傾向がある。
新聞を読むこと大事!−世の中全体の動きがわかる
2)資格をとればいいの?
何でも取ればいいのではなく、むしろコミュニケーション能力や人間関係を
磨いてほしい。
3)就職活動の昔と今
インターネット時代でエントリーシートで落とされる。
自分を表現する力を磨く−会ってみたい人に選ばれるような表現ができるよ
うに。
・マニュアル通りはダメ−自分がどういうことをわかって欲しいか、の
びのびと自分を表現する。
・“リアリティーショック”現実を知らない−インターネット時代の一面
自分の足で動き、話を聞く。目で見て人と会って生の情報を得ることが
大事。
・仕事は一人でやるのではなくチームでやる−協調性・コミュニケーション
能力が求められる。グループディスカッションをやらせる企業が増えてい
る−流れに沿ってどう表現できるか。
・何ができるか?どういう専門性、どういう人かが大事!
4.就職活動の中での学生の心理
1)早い就職活動のスタートをきる。ガイダンスに出る。
就職活動は体力がいる−体調を崩しやすい。交通費等お金がかかることも理
解してほしい。
2)内定をとれた人ととれない人の心理的サポート
がんばれと言わないで話を聞いてあげる
早く決まった人−ここでいいんだろうか?不安になる人も出てくる。納得が
いかないんだったらもう一度やってみたら?内定は断ってもいい。
3)長い目で人生を考えるように話す
社会の変化が激しい時代で、幅を広げて行く中で生かされるものが出てくる。
人間のチャンスはどこにでもある。無駄なことは一つもない!
4)偶然からキャリアが形成される−8割
どのくらい行動しているか、日頃準備している人にチャンスはやってくる。
たまたまの人との出会いから道が開けていく。
5)非正社員より正社員になることが大事−非正社員は身分が不安定で、病気に
なったら捨てられる。
5.キャリアカウンセリングをしてください。
1)あなたはどうありたいのか?
2)あなたは何に興味関心があるか?
3)他の人にはない強みは?
4)価値観−何を大事にしていきたいのか?
5)自分が生きている責任・役割・使命は?−若いときは社会を支える役割(働
いて税金を納める)
6.接し方
1)子供とのコミュニケーション
2)よく観察
3)こちらから声をかける
4)聞く側にまわる
知名度や親の価値観を押しつけないで理解する。子供が仕事を辞めたいと言った
ときは、頭ごなしに言わないでどうして?何が原因?本当はどうありたいの?
一面ばかり言うので、今の仕事から得られるものは何か?+面を引き出す。
7.カウンセリングマインドを持つ
“直そうとするな。わかろうとせよ。”ありのままを聴く。相手をいかに理解す
るか。夢も大事−スケジュールかして、ギャップが埋められるか。
自分で話しながら気付く。“口は一つ、耳は二つ”と言うように聞き上手になる。
最終決定は子供がする。世間体や見栄を捨てる。
8.子供の成長を遠くから温かく見守る。子供の自立は親の自立−人生の先輩とし
て助言する。
以上、とても参考になる素晴らしいお話だった。宮城先生は本当に素敵な方ですね!