▼トップコンサルタントの仕事術2006/11/07 12:08 (C) 製造業で働く
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著書『仮説思考』は、企業経営者や役員の方にも読まれており、「常々自分が考え、実践してきたやり方を、的確に表現してくれた」と言われるそうです。仮説思考は、仕事のできる人・早い人・的確な人が、経験的に身につける発想術とのことです。
内田さんは、「仮説思考とは、答えからはじめる発想法である」と定義しています。ハンス・オフト氏(元サッカー日本代表監督)や将棋の羽生善治さんは、仮説思考的な考え方で、豊富な経験によって裏打ちされた直観を頼りに、まず答え=仮説を設定し、それが合っているか間違っているかの検証作業を後から行っています。
仮説思考のメリットは、三つあります。
1.情報洪水に溺れないですむ。
情報は集め出したらキリがなく、情報収集からはじめると、それだけで時間を奪われ、肝心の考える時間が少なくなる。仮説思考は、これを避けることができる。
2.仕事のスピードアップ、質の向上、効率化ができる。
限られた時間に、最高の答えを出すことが求められるコンサルタントにとって、いち早く本質をつかむことが求められる。仮設思考によって、これが可能になる。
3.他人に仕事が見えるようになる。
答えが何かを明確にするので、周囲のアドバイスが得やすく、仮説が間違っていても、早期に軌道修正が可能である。
仮説思考の具体的な方法として、「空パック」と言うやり方があります。結論→理由→対策の全体ストーリーを、ラベルだけで中身のない状態でスライドを用意して、それに合わせて分析をすすめ根拠を立証します。
仮説を豊かにするノウハウとしては、「20の引き出し」を心がけています。仮説思考などのテーマを引き出しに定め、それに該当する事例をファイルとして格納しておくとのことです。
あらゆる問題解決の場面で活用できる思考方法だと感じられました。