▼山と人の物語 vol.6 『薪のある暮らしをつくる 〜ぬくもりが生まれる場所〜』2025/05/25 21:22 (C) 森の恵み・山師からのお便り
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はじめに
「火を焚く」。
かつてはどの家庭でも当たり前だったその行為が、
今では“贅沢な時間”として、見直されつつあります。
私たちが届けている薪は、ただの“燃料”ではありません。
それは、暮らしをつくる道具であり、心をあたためる存在。
今回は、薪ストーブとともにある暮らしの魅力について、
実際のお客様の声を交えてご紹介します。
火があるだけで、空間が変わる
薪ストーブの炎には、不思議な力があります。
赤く揺れる火を見ているだけで、気持ちが落ち着き、
自然とテレビを消して、家族と火を囲む時間が増える。
「子どもがスマホを見なくなったんですよ」
「家族で火を見ながら話す時間が、何より贅沢です」
そんな声を、多くのユーザーからいただきます。
炎がある空間には、ぬくもりだけでなく、
“人のつながり”まで生まれているのです。
薪は手間、だけど心地いい
薪を使うには、手間がかかります。
薪を割り、積み、乾燥させ、取り込み、火をつける──
決してスイッチひとつで完結する便利さはありません。
けれど、それこそが「薪のある暮らし」の魅力です。
「不便だけど、その手間がなんだか楽しい」
「火をつけるとき、なんとなく一日が整う気がする」
という言葉にあるように、
薪を扱う“動作そのもの”が、暮らしのリズムをつくってくれるのです。
炎のぬくもりだけでなく、手をかけた満足感。
それが、薪のある生活にしかない“豊かさ”です。
顔が見える薪を選ぶ理由
私たちの薪を選んでくださるお客様の多くは、
「誰が、どこで、どう作っているのか」が分かることを大切にしています。
「山形のあの山で伐った木が、
今、うちのストーブの中で燃えていると思うと、なんだか安心します」
そんなお声をいただいたとき、
私たちは「この仕事をやっていてよかった」と心から思います。
定期的に薪を購入してくださるリピーターの方とは、
配達時に近況を話したり、おすすめの燃やし方を教え合ったりと、
いつの間にか“ご近所づきあい”のような関係になることも。
薪を通して生まれる信頼関係が、
地域の中で、小さくても確かなつながりを育んでいます。
おわりに
薪は、ただのエネルギーではありません。
そこには、手間を惜しまない心、自然とのつながり、
そして人とのあたたかな関係性が詰まっています。
山で伐られた木が、誰かの暮らしの中心にあるストーブに火を灯す。
その一連の流れを見ていると、
「自然の恵みが、人の暮らしを豊かにしている」ことを、あらためて実感します。
これからも、そんな薪のある暮らしが、
静かに、でもしっかりと広がっていくことを願っています。
次回予告:
これまでの「山と人の物語」シリーズを総括し、
印刷物・資料化に向けたまとめページをお届け予定です。