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▼高畠福沢と蛇口のお祭り

高畠福沢と蛇口のお祭り/
孫が貰ってきた風邪が一家に感染し皆、治らない。
何10年ぶりに、かかった風邪は強烈に進化したのだろうか?
そんな中、春祭りが始まった。





修理に来ていた高畠町福沢熊野神社の獅子回しが17日と20日行われた。
17日は獅子の会社まわりということで、まさに営業の様に聞こえる。
回る個数が多いのと、企業は土日が休みなので平日に企業専門の日を
設けているのだと言う。朝の9時前から夕方6時ごろまで掛けて、福沢
地区を6・7名の若衆で巡る。まず、ぼんでん持ち役が、家を訪問して
趣旨を説明し獅子訪問の許可を得る。不幸があった家や留守の家もあり
この交渉人の挙動や印象が左右するから大役である。許可の合図で、獅
子持ち役数人が「わー」と気勢を上げて玄関に向かい、獅子が頭を咬ん
で厄除けを行う。囃子が無いので芸能化されない淡々と行われる。
恐らく以前はプロの神楽師グループが訪れていたものだろう。




福沢に向かう途中に高畠町上平柳の蛇口に鹿島神社があり、幟が立って
いたので、確認に行った。すっかり祭りの準備は済んでいるのだが、誰
も居ない。誰かに聞いてみようと地区を巡るとオジさんに遭遇したので
尋ねてみると・・夜の7時に獅子回し開始ということである。それも子
供の獅子回しということだ。





昼過ぎ、西大塚の北方地区に訪れた。こちらの皇大神社のお祭りで幟が
立ててある。神社には獅子舞の絵馬が四台あり、以前ご紹介している。
獅子頭もあると言うことなので狙っていた。現地の方に聞いてみると明
日21日に神社に披露すると言うので出直しである。




鹿島神社に5時半頃着いたが誰も居ないので待機していると、六時半程
に、漸く関係者が現れた。快晴の1日だったが、既に日没し黄昏ている。
許可を得て、待望の獅子頭に出会う事が出来た。コンパネの箱から出て
来たのは意外と大きな獅子頭で至極重い。




これを子供達が持って巡るに
は何か工夫が有るのだろう。塗り替えをした様子で記名も何も残して無
い。ただ、目に真鍮板を叩いて作った目を象嵌しているのは大変珍しく
他には無い。

寒くなって来たので、早々取材を終了した。

2019/04/21 08:41 (C) 獅子宿燻亭7
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