▼二頭制作中2019/04/04 09:08 (C) 獅子宿燻亭7
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四、五日連続して毎朝の四月の雪景色にがっかりする。
暖冬少雪と喜んでいた自然のシッペ返しなのだろう。そんな中、本業の獅子頭制作に励んでいる。
昨年仕込んでおいた柳材を部屋の奥から出して来て、チェーンソーで木取りしてみるとウロや虫食い
節などが出てくる。表面を見ただけでは分からないワレも潜んでいた。それらをどう、すり抜けて
木の中から獅子の形を抜き出すかが醍醐味である。
木取りも材料のなるべく外側の白太側を使う様にする。赤い芯の部分から遠ざけるのが最良で、なる
べく余裕のある大きな材料を確保するのが賢明である。
先月末から二つ彫ったが、鼻の角度、目の位置、唇の厚みなど違う様に彫っている。手元に梅津弥兵
衛と竹田吉四郎の作の獅子があるので印象が形に影響されるのが分かる。
FRP(強化プラスチック)による木地補強の工法によって、木地乾燥や歯打ちに伴う破損の予防が
できる様になり、頑丈な獅子頭の軽量化も可能になりつつある。しかし、人口減少による地域力の
衰退から祭りや獅子舞が継続出来ない時代が近々にやって来るだろう。獅子彫の技術の継承など全
く先が見えない・・昔有った工芸として終わらせるのは惜しいものである。