▼中津川小屋の獅子頭2018/11/19 08:43 (C) 獅子宿燻亭7
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18日快晴の午後・・晩秋の飯豊町中津川小屋地区に訪れた。
すっかり木々の葉も枯れ落とし、遅い初雪を待っている静かな佇まいである。
小屋地区は現在八軒ほどの人家が残っていて、以前カフェだった山小屋風のお宅に
声を掛けてみた。夏に小屋の羽黒神社を案内してもらった方で、福島の原発事故の
影響で移住してこられた。
30年以上前、このお宅の奥に獅子彫り師渡部 亨氏の家が
あった場所があり、何か惹きつけられる場所でもある。彫り師 渡部氏については、
詳しい資料は無いが、先日昭和52年の町誌掲載の写真が出てきたキッカケに調べて
見ようと考えている。
眺めの良い山小屋風のお宅の居間でお茶を戴いていると、100m程離れているお向か
いの丸山さんが見え作業中の人影が見えた。これはお話を聞くにはチャンスと今度は
お向かいさんのお宅を訪問した。坂道を登って行くとこちらの、ご当主が草刈機で作
業中である。こちらは500年も続く旧家で、隣の集落広河原から移った渡部氏の近親
の家で、渡部氏の作の獅子頭も二頭所蔵されているというので見せてもらった。
熊打ちもされている家で熊やカモシカの骸骨や毛皮も飾られていた。
座敷の中央に展示ケースがあり、小振りの黒と赤の獅子頭が鎮座していた。赤い獅子
頭は昭和52年の写真に写っていたもので、黒獅子は総宮系の獅子頭だった。
太田康雄氏作の般若面
初めて訪れてケースから出して見せて貰うのは図々しいかと、反射光が著しく気にな
る写真になってしまった。年期の入った煤けた仏壇の上には、何枚もの赤い布で着太
りしたような祠に神様が祀られていた。名前は聞き取れなかったが飯豊の旧家で良く
見かける・・こちらも後日調査したい。
今度は小屋の栂峰神社の宮守をしているという安部さんのお宅に訪れてみたが留守の
為、後日再調査を行いたい。次に数馬地区の八幡神社の話を聞きに白川荘のフロント
に獅子頭について訪ねてみるが不詳だった。
帰り道、高嶺集落に稲荷神社の鳥居を見つけたので近寄って見ると猿の集団がウロウ
ロしている。薄暗くなった時に、触らぬ神に祟りなしとUターンした事は言うまでもない。