▼気になっていた獅子の影2018/03/13 18:11 (C) 獅子宿燻亭7
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今日は気温が上がり、寒気で硬直していた身体の筋肉が緩んできたようだ。
長井工業方向から行って十日町郵便局十字路の手前に一軒の気になる家がある。
ガラス戸の奥に獅子頭が複数、見える様で見えない状態で置かれているのだ。
お気づきの方もいるのではないか?
そんな方々にスッキリしてもらう取材をご紹介しよう。
この獅子頭の持ち主は故 渡部 武氏のコレクションである。
昨日、跡継ぎの息子さんにお願いして本日拝見する事に相なった。
渡部氏は幼少から総宮神社の獅子舞いに魅了され、十日町白山神社の獅子舞保存会を中心に
西置賜の獅子舞を広く見てきた方である。
さて・・未知なる獅子との対面は、何時もながらに心弾む。
南向きの部屋に8頭と、他に入りきれない赤獅子一頭が確認出来た。
残念ながら別室の赤獅子を拝見するのを忘れたのが悔やまれる。
栗材の獅子頭は何処かで見た様な作風だが浮かんで来ない。
飯豊町諏訪神社系の獅子で彫りがけに手を加えたとか・・詳細不明
太田氏の作風 その彫りがけを彫り直したものだろうか
竹田吉四郎風だが作者不明の制作途中の獅子。息子の竹田源芳の作かも知れない
なんと発泡スチロール製とは思えない飯豊系の獅子
ネットオークション買いで求めた加賀の獅子頭のコレクション
軸棒に明治13年◯◯椿村◯◯(解読中)という記名を発見
作風から伊藤彦右衛門の作と思われる小振りの獅子
軸棒を分析中だが解読は困難だ。
彦右衛門は飯豊町椿村出身なので間違いないだろう。その他黒沢村と読める記名が
見える。
彦右衛門の獅子頭の破損した軸棒を修理する代わりにお借りして分析する事になった。
未調査だった赤い鮎貝系の獅子頭の写真を送っていただいた。
口の中の写真に太目の角材で作ったアゴの軸棒が見える。
この形の軸棒は白鷹町浅立諏訪系の形に多いので小形氏、板谷氏の名前が浮かんでくるが、
全体の形は鮎貝系・・しかし牙が四本ある。
本来鮎貝系は牙が無いタイプなので、浅立周辺の彫師が鮎貝系の獅子頭を作ってみたのかも
知れない。