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▼ナセBAで発掘

ナセBAで発掘/
七月米沢に新しく図書館が出来たので訪れた。

市立図書館ナセBAである。

一階はギャラリーも有り、ズラリと立ち並ぶ本棚・・吹き抜けの回りに二階三階の本棚にも

本が溢れている。

目的は郷土資料にある獅子頭の情報である。

市町村別に◯◯市史とか◯◯町史があり、更にその中に◯◯村史と細分化して情報が詰まっている。


米沢市の上郷史に獅子頭の貴重な情報を発掘した。

以前このブログで紹介した米沢市、浅川泉養院所蔵の鎌倉期の獅子頭と同じ年代の獅子頭が

お隣の竹井地区の黒田新兵衛氏にあるのだという・・・。


早速、調べてみると竹井地区に黒田姓は数件あり、新兵衛氏の名は無い。

では、現地に行って探すしか無い。グーグルアースで場所を探してみると蔵のある家があった。


まず、そのお宅を訪れてみた。

見知らぬ訪問者にも老夫婦が笑顔で対応してくれた。

新兵衛氏のご子孫は近くにお住まいだった。



尋ねてみると、新兵衛氏は昨年亡くなり、一週間前にお住まいを解体してしまったとか・・。

ナセBAで発掘した獅子頭について話してみる。

話の雲行きが悪くなってきた。

ところが、不在の息子さんに連絡してもらうと獅子頭は存在していた。

そのニュースに血圧と脈拍が少し上がるのを感じながら拝見した。

















出てきた獅子頭は、板の様な形で表面の風化が激しく穴も開いている。

経年劣化は室町や鎌倉時代の貫禄もある。

僅かに唇や鼻の穴に朱の彩色痕が残っている。

頭部は栗材、下顎は杉で作られ後から作ったような印象である。

耳は無く、穴も無い。口の開閉の為の、軸穴も見当たらないので不思議だ。

獅子頭についての詳細は一切伝わっていない。

何故ゆえ上郷史にその話が記されていたかも定かでない。


浅川の泉養院、亀岡の善行院、そして黒田家の獅子頭の謎解きが始まる・・・。


簡単に着色してみるとこうなる。

2016/08/06 08:02 (C) 獅子宿燻亭6
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