▼「桜桃忌」。2014/06/19 10:28 (C) 「かつみんの不審庵日記」
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さて、本日はその「さくらんぼ」に因んで、三鷹や津軽で「桜桃忌」が開催されるはずです。
太宰治の命日、「桜桃忌」。
私も、この青春時代の「はしか」には大いに罹患致し、津軽旅行に興じたわけです。
その当時は、まだ「リアル太宰」を知っている御仁も生存されており、さまざまなエピソードを語ってくれました。
一番の思い出は、「船橋太宰文学研究会」に在籍しているとき、太宰の専属編集者であった「野原一夫」さんと一緒に飲む機会があったことです。
彼は、「斜陽」などにもそのモデルが登場する方で、戦中・戦後に特に可愛がられた方です。
太宰研究家にもさまざま居りまして、「心中」「情死」ばかりに光を当てる「エセ者」がおります。
つまり、「文学」の本質に脚光を浴びせるのではなく、「スキャンダラス」な部分のみに「特化」させた売文屋だわな。
そういう輩に対して、彼は非常に憤りを感じ、私みたいな小僧にも丁寧に教えてくれたのでした。
彼はそのとき既に、「肺がん」でした。
講演をしている最中にも、咳き込み、痰が絡んでいるようでした。
私はそんな彼の、「一言一句」を真剣に聴いた覚えがあります。
尊敬して止まない、太宰よりも、もう10年も長生きしている私。
だけど、「精神年齢」は全然到達してないんだよな〜。
そう言えば、ジョン・レノンもそうだっけ?
そして、「父」の存在。
「父」の享年は53でした。
もう少しだな。
織田信長は、「敦盛」から「人生50年・・・」と辞世の句を詠んだという。
それを過ぎたら「余禄」、が私の先輩達の言。
そして、「余禄」は人のためにと言っていました。
自分もそんな人生を送りたいものです。