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▼【米沢の史跡】 愛染明王

直江兼続公の「愛」の前立て(金小札浅葱糸威二枚胴具足 直江兼続召料「兜」- 上杉神社 所蔵)の由来については、残念ながら史料(古文書)は何も残されておらず詳しいことは何も分かっておりません。諸説沢山ありますがこの件に関しては全てが憶測で語られていることにご留意下さい。

その説の一つに「愛染明王説」があります。直江兼続の主君上杉景勝公の兜には、大日如来の日輪に「愛染明王」(あいぜんみょうおう)の四文字が刻まれている前立てが実在しています。このことに合わせて直江兼続公は米沢城から見て辰巳(南東)の吉方角上に、大日如来と愛染明王の社を二つ並べて建てています。同一方位線上の米沢城側(内側)に大日如来、外側に愛染明王という建て方から見える上下関係は明らかで、兜の前立てについてもこの関係を共有させたのではないかと考えられています。

現在の社は大正8年(1919年)の米沢大火後に再建された建物です。


大火の中、氏子さんの一人が家財ではなく愛染明王を背負って避難され難を
逃れました。


愛染明王のご開帳は7月1日の例大祭日と元旦の年間2日間のみです。


拝観ではなくお参りするという気持ちならこの2日間に限り見ることが出来ます。


米沢直江会 直江兼続公 山車人形。


愛染明王については、地図による位置情報表示を自粛致します。



上杉時代館の「直江兼続公」講座(本館)
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