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▼災害対応のための情報交換会が開催されました


11月28日、山形県置賜総合支庁にて「置賜地区 災害対応のための情報交換会」が開催され、行政・社協・NPO・ボランティア関係者など様々な分野の方々、総勢61名にお集まりいただき、実りある情報交換会となりました。ご参加、ご協力いただきましてありがとうございました。

午前中の基調講演は、宇都宮大学教授の廣瀬隆人先生にお話しをいただきました。当初基調講演の予定でしたが、午後のディスカッションに向けて急きょワークショップ形式となり、グループごとに東日本大震災の当日、自分はどこにいて何をしていたか、震災を受け暮らしはどう変わったかなどを振り返りました。

一番大切なことは、その日を”忘れないこと”だと学ぶことができました。過去のものにせず、経験を語り合うだけでいい、その記憶を語り継いで残していくことが、災害対応力につながっていくのだというお話でした。
また、人との繋がりについても、
「全ては人の繋がりでできている。正しいかどうかではなく、人同士がつながり助け合う。そういう人間関係を日頃からつくっておくことが一番の防災になる。」と説かれました。

その後当法人のNPOアドバイザー伊藤えり子より、三市五町の行政災害担当課へのヒアリング調査の報告があり、(ブログ重複しますので、詳細はコチラで ⇒ ブログ・アドバイザー通信)午後からは三者の事例発表がありました。

まず初めに総合支庁総務企画部総務課主査の粟地喜久氏。大震災を受け置賜ではどんな支援が行われていたか、また現状とその課題などをデータをもとにお話しいただきました。

次に、川西町選挙管理委員会選挙主査の田中和広氏が、震災時にリーダー不在となってしまった岩手県大槌町で主に選挙事務などの支援に当たったことや、その中でみえた震災後の行政機関の実情についてお話いただきました。

その後、社団法人長井青年会議所理事長の横山敬生氏に、石巻市での災害支援の活動の様子と現状、課題などをお話しいただきました。

三者の事例発表を終え、グループごとテーマに沿ったディスカッションをし、情報交換を行いました。
テーマは3つで、「災害に対応できる自助・共助・公助のあり方」「災害時の要援護者支援」「ボランティアとの協働と課題」といったものでした。どのグループも3.11の大震災を振り返りながら、これからの地域での災害対応について意見を出し合いました。



テーマごとの情報交換であったものの、共通して「人とのつながり」「有事に備えた、平常時のコミュニケーション」などの意見が多く出されました。
また、コーディネーターの廣瀬先生からも、「防災とプライバシーの問題はせめぎ合う関係である。」とし、地域での個々の情報開示が重要であると同時に、現状では壁も大きいという課題も見えてきました。

こういった垣根を越えた情報交換が、防災、減災を含む地域の災害対応力に繋がっていくのだということがわかり、今後、誰が何をしていくのかを会を振り返りながら考えていきたいと思います。
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