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▼「筆は剣より強し」と言われるが

日本の総理大臣が、ほぼ1年毎に変わり、長期的な方針の基での外交・内政が行われず、国際的にも歴史的にも日本の存在が矮小化いる今、メディアは、切れ目のない支持率調査で政治家を一喜一憂させているのではないだろうか。
メディア調査の支持率の乱高下は、民意の表れであると称しているが、選挙の投票と、支持率調査の回答は一致しているのだろうか。時期が異なるとはいえ、揚げ足取りとなっているように思われる。

確かに政治家の人間性や、公約の虚偽などにより、裏切られたと感じれば投票時点と異なる内容になる事もあろうかとは思うが、これらの支持率を重視していては、時間のかかる政治課題などは到底解決出来ない事になるのではないだろうか。

過去の歴史上の政治家と比較しても、現在の政治家は確かに見劣りするが、支持率調査という人気投票により、ポピュリズムに陥り、大局的な思考を停止させられているように思える事がある。

又、選挙の開票速報などでも、出口調査とやらで、開票して即、当選確実のテロップが出される事が多いが、特ダネと同じく、情報の早取り競争が過激化していると思いませんか。以前、小生も出口調査された事がありますが、個人の考えで投票したもので回答する気になれないと拒否しました。

メディアは、世論を支持率などで客観的に把握していると言いますが、メディアのみならず、Webなどの情報が溢れている現在、取捨選択出来ず、個人毎に考える事もなく、メディア記事がそのまま世論となっている感がある気がします。

こんな事を書いて、メディア批判と受け取られると、そのしっぺ返しはとんでもなく怖く、「言論統制をするのか」と激しく反論されるばかりでなく、当方のある事ない事、不利になるようなデマ情報を流すなど、剣では出来ないような暴力行為に及ぶ場合もあり、油断できません。

「筆は剣より強し」の格言があります。強い者ほど謙虚に自省する必要があるのではないでしょうか。
2011/10/07 15:05 (C) 株式会社長井製作所
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