Powered by samidare

▼夏休み

 院長ブログも更新しなければと思いつつ、日々の診療、仕事に追われ、もう何か月も更新していませんでした。診療、仕事がとても忙しいのは事実なのですが、実はそれはいいわけで、面倒くささが先に立ってずるずると日がたってしまったというのがほんとのところです。以前は、文章なんてあっという間に作れたのですが、最近はどうも面倒くささが先に立ってしまいます。私も来月で56歳になります。50の声を聴くまでは、午前1時、2時まで起きているのは平気だったのですが、今では午後10時半ころから眠くなってしまいます。年を取ったせいでしょうか。聰明会ホームページの更新もなかなか行われておらず、皆さんには駄目な組織と思われても仕方がないていたらくと反省しております。
 季節は春を通り越して夏の盛り、もうすぐ秋の足音が聞こえる時期になってしまいました。夏といえば夏休み、学生時代には2か月近い休みを持て余すくらいでしたが、今年の私の夏休みはお盆の3日間でおしまいです。毎年、お正月、ゴールデンウィーク、お盆休みと長期休暇を取って何十万人もの人が海外旅行を楽しんでいますが、私には無縁です。介護老人保健施設白鷹あゆみの園の入所者の健康管理に休みはありませんし、外来をいつまでも閉じておくわけにもいきません。つくづく医者は因果な商売だと思います。しかし、所変わればそうではありません。昔、私がアメリカに留学した時、アメリカの医師達は平均1か月間の夏休みを取っていました。私が、あるアメリカ人の医師に「1か月間も夏休みが取れていいね。」と言ったら、そのアメリカ人医師は、「何言ってるんだ、俺達は11か月間必死で働いてきたんだから1か月位の休みを取るのは当たり前だ。」と反論されました。価値観の違いだなとその時は思いましたが、今は日本でも医師の夏休みに関して、当時のアメリカと日本の違い以上のものがあるのです。私の出身大学医学部は今でも医師が1週間ずつ、計2週間の夏休みを取っています。一般病院勤務医は平均1週間の夏休みです。一方、私は3日間、白鷹町立病院の先生達も3〜4日の夏休みのようです。医師の数が少なくて忙しい所は、休みも取れない、医師の数が多い大学は2週間も夏休みが取れる。これでは、だれも大学から離れたくなくなるのは道理です。こんなところにも医学の世界、日本の制度の矛盾を感じるのは私だけでしょうか。長期休暇を取れる会社員がうらやましいと、ついつい思ってしまう今日この頃です。

(C) Stepup Communications Co.,LTD. All Rights Reserved Powered by samidare. System:enterpriz [network media]
ページTOPへ戻る