ヤマガタンver9 > 雨・・・・・ニコ・シロへ

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▼雨・・・・・ニコ・シロへ

雨の一日。

身体を休めるにはいい一日だった。


サントリー角瓶が3日で空になった。



今日あたり、ブログで知り合って、未だお会いしたことがないmasterさまのところへでもと思ったのだが、
ニコが心配と言うか・・・で、連絡も差し上げず、家族が公民館行事に出かける中、一人でボーっと過ごした一日である。


昨年川の向こうへ行ってしまった友がいるのだが、
脳幹に腫瘍が出来、然ばとなってしまった。
覚悟がない別れだったので、心が痛むというやつだが。

ニコ・シロも、薄れゆく意識のなかで、懸命に尾っぽの先を動かしたり、耳をわずかに動かす。
瞳はもはや動かない。
何も受け付けない。


それでも生あるその生を精一杯に俺たちに向ける。


逝った友の最期の頃と重なってしまい、

オイラはこの歳にして、その姿に、涙及び鼻水が地べたに滴ってしまう。
カミさんや子供たちは、鬼のマタギ、ケダモノの命取り、クマ仙人のその姿にビビるのか、笑うのか・・・・笑うしかないみたいな感じである。

あはは・・・・

家族が、玄関の君のところへ行くと、すすり泣きが聞こえてきちゃう。
君を愛しているんだよ。




目玉も動かせない、尾っぽを僅かに動かすだけの我が子に、
舌で毛づくろいできない代わりに、それ以上のマッサージと暖かいタオルで拭き掃除。
綺麗であるよ。
美しいよ。


別離は近い。

この歳にもなれば、彼岸の友の紹介も多くなる。
君の兄弟から、仲良しポチの身内。
飼い主になってくれる俺の親友からなにやかにやら賑やかである。


今は苦しそうもなく、ただ安らかにある。
苦しそうでもなく、安らかだ。

俺の驕りで安楽死などさせなくてよかった。
本当によかった。


そして君に出会えて感謝する。している。
きみから与えられるものは大きく、重く、美しい。


君がここにいるうちに、君に記す。




     kuma仙人より






追記:ニコシロの寝ている玄関の、シロの頭の上にはタヌキの置物がある。
そのおでこに「けががなおりますよに」と、覚えたての下手くそなひらがなで書かれたメッセージが張り付けてあった。


君や君たちのおかげで、どうにか子供たちは素敵に育っているよ。
ありがとう。








▼此岸から彼岸へ…

今生を懸命に生き
彼岸へ渡ろうとしている君


もし、その時が訪れても

心配いらない
渡しの船頭さんは
きっと優しいよ

虹の橋の袂の番屋では
ちゃんと名前を言うんだよ

さすれば
先に彼岸におる仲間も
駆け付けるであろうよ


愛された君に
奇跡がおきる事を皆が祈っているけれど

ただ見守る事しか出来ない

ただ今は
安らかに過ごせますよう

2011/06/26 20:51:麦チョコ
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