ヤマガタンver9 > 水鏡のごとく。。その11

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▼水鏡のごとく。。その11

水鏡のごとく。。その11/
なんか、いろいろ、ありすぎじゃない?
御父さん、キチンと、
成仏されているのかしら?
様々な出来事に
奈津子は 心配になっていた。

大丈夫さ、
世の中 説明のつくこと
ばかりでは、無いさ。
先日も、父さんの幼馴染みが、訪ねて来ただろ?

ほら、葬式にも、来てくれて、奈津子も 挨拶したじゃん。。

あーあの方ね?
佐東さんって言う方でなかった?


そう、佐東さん。。
同級会 で、良く、二人で
幹事をするんだよ。。
って泣きながら話ししてくれた人いたろ?

あれから、
何回も父さんが、佐東さんの夢枕に立つんだって。

なぁー 同級会また、しようぜ!って。。。

えー
でたのぉー


違うよ。。
夢に出てくるんじゃないか?


そう、よっぽど、愉しい
かったのね。
奈津子は、目を細めながら、言った。


そんな、話をしながら
用件を済ませ家に戻ってきた・


玄関を開けた瞬間
二人は 父さんの
ニオイに包まれた。


奈津子は一瞬、何とも言えない気持ちになった。
今日は、何かが起こるかも。。。
そう、感じていた。

家の片付けも、終わり
二人は、早めの床に着いた。
疲れたのか、さっそく、
宏樹の寝息が聞こえてきた。
それを、耳にした奈津子も眠りに堕ちていった。


どれぐらい経っただろうか?
急に奈津子は、金縛りにあった。

体が動かない。
助けてぇー
奈津子は、声を出すが、声がさっぱり、出ない。

宏樹は、相変わらず
深い眠りに堕ちている。


奈津子は、目を閉じているが部屋の状態が全て
見える。

やだぁー!えー金縛り?

程無く、部屋の隅に、うずくまってる人影が見えた。
〜御父さん〜?

奈津子にはそれが、すぐ、義理の父親のだと
すぐに、感じた、

その、影は、寝ている宏樹にすーっと近づき、 幼い子供を
見るように、 寝顔を
覗き込んだ。。


どれぐらいたったのだろうか?奈津子の体がふっと、軽くなった。奈津子には、金縛りの時間がかなり、長く感じた。
時計を見ると2時30分。。

真夜中の出来事だった。



〜 更に、続く 〜
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