▼水鏡のごとく。。その82011/05/11 23:31 (C) 心と身体のリラクゼーション 眠れる森
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誰に確認しても、もとの状態に戻した人は、全く、誰も居なかった。
そんなことがあったが、
初七日の日が近づいてきた。
お寺に渡す、御布施も金額の相場が 初めての為にわからない。
親戚にも確認したが
意見は、バラバラ。
兄弟は金額の件で悩んでいた。
ある日、和子は、家に立ち寄った。
ふと妙に、ある、引き出しが気になりだした。
引き出しを開けると
そこには、
一冊の大学ノートがあった。
そこには、新築した際に
戴いた金額や娘の結婚式の際に 戴いた金額等が細かく記載してあった。
やはり、几帳面である。
そのまま、ページをめくっていくと、ノートの端が
折り曲がっていた。
それは、お寺に葬式の際に払う金額や 初七日以降に支払う金額。
初七日や 法要の際には
どんな事をすべきなのかがこと細やかに記載なっていた。
この家には仏壇はない。
仏壇はないから、葬式関連等 一度も出したことがない。
つまり、この家には、今まで全く、関係 の無い記載内容ないようである。
父親 が 遺された子供たちの為に 自分の死を
覚悟して、いつの間にやら、書き残して行ったものである、
それが、御布施で悩んでいる絶妙なタイミングで見つかった。
きっと、父さんが、私達に教えているんだ!
和子は、そう、思った。
いよいよ、初七日の日が
やって来た。
普通は、来賓の事を考えて、日曜日毎に行うのが、
最近は多くなっているが
姉の佐知子は ある事を聞いていた。
それは、人は亡くなると
7日毎に 閻魔大王や
その他の 仏様からこの世での行いの審判が降る。
7日詣りとは、遺された
遺族が、何卒 よい審判を御願い致します。と祈願する意味があるという。
だから、亡くなった日から、キチンと一週間毎にやらないと、審判が降ってからの祈願は意味が無いと感じていた。
〜更に続く〜