▼水鏡のごとく。。その72011/05/09 23:39 (C) 心と身体のリラクゼーション 眠れる森
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お葬式も、滞りなく終了し何かと慌ただしく2#3日があーっという間に過ぎていった。
ある日、和子は、重要な書類を探すために家をくまなく探していた。
何時間も過ぎても
どうしても見つからない。父親は、普段から、それは、捨ててしまうものでしょう?!
と言うものさえ、
キチンとしまっておくタイプである。
あら、こんなものまである。和子が探しながら目にしたものは。。。
何年も前からの
医療費の領収書
家中の家電の保証書
全てが束ねられていた。
しかし、目的の書類がいくら探しても見つからない。
もう、朝から何時間探し続けているのだろうか?
ほとほと、嫌になり、
腰を落とし、その場に、座り込んでしまった。
あーもう、イヤ!
父さん、どこに、しまってあるの?
教えてよ!
和子は、天を仰ぎ
大声で叫んだ。
突然、首元に、ヒヤーと
冷たい風があたった。
クーラーもつけていないし窓も開けてはいない。
和子は、思わず首元を押さえ、ハッと後ろを振り返った。
後ろには、押し入れがあり、その、隙間に、挟まれていた。
ちょうど、座り込んだ、
目線の高さから、見ないと、わからない所に。。。
あの、冷たい、風で、父さんが 場所を教えてくれたんだ。 和子は、そう、思った。。。
不思議な事は翌日にも起きた。
、誰も居ない家にもしも、用事があって、訪ねて来たとしても、全く、連絡先が不明では、困るだろうと、姉の
佐知子は、緊急の連絡先を記載し、玄関に貼って帰った。
次の日、
妹の和子が、家に寄った。あら、姉さん、連絡先
記載して行ったのねぇー。
別に、深くは気にしていなかった。
2分ぐらい経っただろうか帰る為に再び、玄関に行くと、貼ってあった貼り紙が無い。
あら?
風で飛んだのかしら?
でも、今日は、無風。和子は、辺りを探したが全く、アノ、連絡先を記載した 大きな 紙は
何処にも無かった。。
まるで、連絡先は、あえて、教えるな!と言わんばかりの出来事である。
ん?
あれ、そういえば、裏返しにした、写真も元に戻ってる。。。。それは、他の人には見せたくない写真であった為に裏返しにした、写真である。
何、この気に入っている
写真を裏返しにしたんだよ!
と抵抗しているようである。
〜更に続く〜