▼◆酒と料理の相性◆その22011/02/19 10:11 (C) まるはち酒店
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私事で恐縮ながら体調が優れなかったり用事で外出する日以外は外飲みも含め365日晩酌は欠かせない。
自慢じゃないが滅多な事では急肝日など取った試しが無いが50を過ぎても到って健康である。
その訳は余りアルコールに強くない事もあり毎晩の摂取量が程々である事から酒の効能である‘百薬の長’としての恩恵を享けているのだと勝手に自負している。
増して食事時にしか飲む習慣が無い為に極端な話しが食中酒としての酒しか口にしないという事になる。
そんな自分が食べながら楽しむ酒の中心はやはり日本酒なのだが普段はご多分に漏れず先ずはビールから。(^^ゞ
この時点では長年の経験からビールに合わない惣菜は勿論口にしないが、例えば‘鶏の唐揚げ’などはビールとの相性が抜群なのでついつい飲み過ぎてしまう事もしばしば。
そして日本酒の出番ともなればもう安心、料理を気にせず口にできる。
どんなタイプの酒であれ添えない料理が無い究極の食中酒が日本酒であり、その香味の複雑味と奥の深さは世界のどんな酒にも引けを取らない。
当に世界に冠たる並行複醗酵の面目躍如、大和民族が生んだ食文化の傑作なのである。
と、ここまでかなり力が入った物言いになってしまったが、そんな日本酒でもやはり特に相性が良い料理というのは勿論あるわけで、やはり味の濃淡は相性に正比例すると云えるのではなかろうか。
今の季節ならば‘鱈チリ’や‘湯豆腐’に〆張鶴の純なんていうのは最高だし‘鴨鍋’に亀治好日の燗なんていうのもこれまたベストマッチかと。
さて画像は先日入荷した信濃鶴の生原酒と特に相性を意識したわけでもない我家の夕餉の惣菜である。
このお酒、昨年も同時期に販売した限定酒なのだが兎に角人気が高く今回も入荷前に半数が予約で埋ったのには驚いた。
実際にグラスに注ぎ味わってみるとまるで完熟したパイナップルを想わせる甘やいだ香りと豊かな旨味が口中を駆け巡る。
そしてドライに切れてゆく後口の爽やかさが絶妙なコントラストを描き次の一口を誘う。
今回も期待に違わぬ味わいに大満足というわけであるが、この晩の食卓に上ったヒレカツとの相性はとても良好であった。
衣に含まれる油やソースの酸味に新鮮味と芳醇さに溢れる酒味が良いハーモニーを奏でていると感じた。
数日後に飲んだ晩に登場したビーフシチューとも中々のマッチングを見せたこのお酒、流石に出汁巻玉子では淡白すぎて役不足なのが玉に瑕。(^^ゞ
とは云いながらも勿論相性が悪いわけでもなく美味しく頂いたが。
何故にこれだけインパクトが強いお酒なのに飲み飽きもせずにグイグイ行けてしまうのだろうか。
計らずもこいつは鶴好きを増殖してしまう酒に違いない。(^^♪