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▼まともな初雪

まともな初雪/
県北部では、午後4時半の時点でかなりの降雪があるらしい。
最上地方、北村山地方は大雪警報で、肘折辺りでは60センチを超えているらしい。上山でも11センチとかラジオで言っていた。

置賜、おらの辺りでは道路に雪はない。
道路以外はまあ、うっすらと白くなった程度である。

朝起きると雪が舞っていた。
ちゃんとした初雪を庭で観測した、という事である。
一日雪マークだったので、のんびり炬燵で過ごそうと考えていたのだが、
やはり、大して降らず、明るい雲行きであったので、鉄砲担いで、ポチつれて”ちょっとそこまで”と、ヤマドリ狙いで、お昼前に出かけた。


そういえば昨日、猟友がクマの気配があったとか言っていた山の陰である。

ポチは馬鹿犬なので、猟犬みたいにヤマドリなんかを追い立てるという事をしないのである。
まあ、連れ・・・なのである。
もし、クマが襲ってきたら、ポチの方が美味そうだろうからポチから先に喰う気を起こすだろうから、その隙に逃げるか、鉄砲で撃つ事にしている。

↑この藪、先が見えない・・・を登る。写真では分らないが、藪につかまらないと急で登れないのだ。

お昼過ぎにはさっさと家に帰る予定だったのだが、クマの気配ある山の陰なら、クマのいるらしい方まで山を登って、そっち側を覗いてみようかと、ついつい真っ白に雪をかぶった藪を押し分け、やたらと急な藪林をおし通り、大先輩がクマを狙うために藪を切り開いた見晴らしの良い「ブッパ」。通称サティアンに向かった。

まあ、全く、我ながら”馬鹿”である。
山の上は吹雪であった。
鉄砲は凍り、服もシャッポも凍った。
ガーナチョコレートしか持ってきていないが、1時間ほどサティアンでクマを探す・・というよりボーっと過ごす。これがたまらんのである。
おまけに、山に上がる格好をしてこないので寒い。
皮の手袋は濡れ、震えるほどである。

クマ撃ちに、山では煙草を吸わないのだが、クマもいそうにないので一服。

帰りがまたひどい。地面が軽く凍っていて、その下が泥。
ベリースリップリーである。
寒さに身体がこわばり歩きもぎこちなく、やっとこ下ってきた。

家に帰って2時過ぎ。
かみさんが、鍋焼きうどんをこしらえてくれた。
家につくと、直ぐにうどんが用意されるのである。
そう、車に戻った時点で、これから帰ると無線で一報入れるのだ。

地図上の直線距離で1750メートルの往復だったが、最大傾斜35度の登りが俺の脚で30分ある。


まあ、アホである。
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