ヤマガタンver9 > ミツバチによる花粉交配

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▼ミツバチによる花粉交配

ミツバチによる花粉交配/
 もともと、うちのリンゴを受粉させるのが一番の目的で飼った。人工受粉では、全部くっつけるのは大変だからね。さくらんぼに置くようになって、なり過ぎて困るほどなるようになった。
お話 : 設楽弥八さん(和合)

 ミツバチを飼う前は、マメコバチを花粉交配用に飼っていた。取ってきた葦を仕掛けておくと、花粉を運んできて卵を産むんだ。次の年の春にそこから生まれて働く仕組みだね。寒い時も飛ぶからいいんだけれど、リンゴの花の時に出てくれる確実性がないし、蜂数もミツバチと比べたらまるで少ないからね。
お話 : 渡辺進太郎さん (送橋)

 イチゴ、ナシ、メロン、スイカ、サクランボ、モモ、リンゴと、今は花粉交配の仕事が増えたね。人間の手は、花の成熟が分かってないけれど、蜂はちゃんと分かっているんだ。自然界はそうなっているのだから、虫の方が確実なんだ。
お話 : 多田光義さん(太郎)

 ミツバチは、花の少ない季節以外は、独特の限定訪花性を持っているから、同じ種類の花だけをめぐって働いているんだ。リンゴだったらリンゴ。タンポポだったらタンポポだけを訪花している。足に付けている花粉だんごを見ると、必ず一色だから分かるんだ。植物にとっては、ありがたい習性だね。自然はうまくできている。
お話 : 安藤光男さん(宮宿)

取材 : 平成6年(1994)

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