▼省エネ住宅を活かす、暮し方の心得2010/06/10 09:00 (C) 株式会社Forex/季楽な家開発奮闘記
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誤解しないでほしいのは、高気密・高断熱の住宅は建物を密閉するから、呼吸や炊事によって室内のCO2が増え、息がつまり、入浴や洗面などで発生した湿気によって結露が生じ、木材が腐食するというイメージは、大きな誤解です。
内部結露は、室内の水蒸気が壁の中に侵入して冷やされることにより起こります。これを防ぐには気密を高めて、壁体内に水蒸気が侵入しないようにする必要があります。日本では「気密化」という言葉が用いられていますが、欧米では水蒸気の侵入という点に重きをおいて、「ベーハーバリア(防湿層)」という表現のほうが一般的です。
また、窓やドアを閉めきっているにも拘らず、換気が自然に行われるような住宅は、隙間だらけで空気の漏れが多いということです。換気量が外部の風速や気温に左右され、快適な室内環境を得ることはできません。
住宅の気密性や断熱性を高め、計画換気によって0.5回/時間の換気を行い、換気量をコントロールすることで快適に暮らせます。熱交換型の換気システムを採用すれば、冷暖房の熱が逃げることも抑えられます。
■高効率設備機器を適切に利用する
省エネに配慮し、高気密・高断熱を実現した住宅で、住まい手がより快適な生活を送るためには、その特性を理解することが大切です。例えば、石油やガスなどの燃料を直接燃やして室内を暖めるような、開放型のストーブやファンヒーターは使わないようにすべきです。
暖房器具は、屋内での燃焼のないエアコン、セントラルヒーティング、FF式暖房機などを選ぶことが大切です。
高効率設備機器を採用しても、それらが適切に使われなければ意味かおりません。太陽光発電システムを設置しても、住まい手が電力を無駄遣いするような暮らし方をしていてば、省エネにはなりません。というのも、夜間や日射量の少ない時間帯は、電力会社からの電気を利用しているからです。
気密性・断熱性の高い住宅は、冷暖房効率が高いのが特長です。だからといって、窓を閉めっばなしにするということではありません。春や秋の中間期には窓を開け閉めしたほうが快適ですし、夏も窓を開けて室内に風を取り入れれば、風が汗の蒸発を促し、体感温度を下げます。
そうなれば、エアコンに頼らずとも、過ごしやすくなります。気流の通り道にあるドアや窓を開けると、風の通りが良くなります。風のない時期でも、1階北側の窓と2階の窓を開ければ、1階北側から涼しい空気が自然に流れ込み、暖かい空気は上昇して2階から熱気が排出され、温度差による換気も促されます。
逆に、室内が高温になりその熱が逃げにくい面もあります。そこで、日射を遮る対策が必要です。窓にカーテンやブラインドを付けることは、日射を遮る有効な手段です。窓の外側にブラインドやシャッターブラインドを設けると、冷房エネルギーをさらに軽減できます。また、床まで届く厚手のカーテンは、冬に窓から熱を逃がさない省エネルギー効果もあります。
窓の外側に「よしず」や「すだれ」を付ける方法もあります。窓から差し込む日射を遮リつつ、隙間があるので風を通します。古くから採り入れられてきた手法ですが、最近の住宅でもうまく利用することで、冷房エネルギーを軽減できます。
かつては、夏に玄関前や庭に「打ち水」をして涼しさを得たように、日本人はもともと、自然の力を生活に採り入れ、それと上手に付き合ってきました。自然の特性を活かすべく工夫することも、快適な省エネ生活を実現するうえでは大切です。