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▼「ブタがいた教室」

8月22日、映画「ブタがいた教室」の上映会と、
前田哲監督のトークショーを、
こども芸術大学で行いました。
大阪の小学校での実際の活動を映画化したものです。

小学校6年生のクラスでブタを飼います。
命あるものを育て、命の大切さを知り、
感謝して食べることを目的に育てていました。

みんなで力を合わせて育てているうちに、
ブタに愛着を覚えるようになり、食べるべきか、
自分たちの卒業後もこのまま誰かに育ててもらうか、
真剣に悩み、考える…
という実際にあったお話です。

映画にでてくる子どもたちは、演技ではなく、
本当に自分の問題として、
ブタを育て、悩み、話し合い、結論を出していました。

この映画を作った前田哲監督は、
東北芸術工科大学の准教授に今年から就任しています。
子どもがとても大好きなんだなあ…と感じる、熱い先生です。
学生を指導ながら、映画も撮り続けています。



上映会のあと、トークショーを行いました。
一部、内容をご紹介。

  映画に出た子どもたちとは、今でもメールのやりとりや、
  家に泊まりに来るという関係が続いているそうです。
  映画撮影前と、撮影の後では、子どもたちの様子が全く違い、
  自分の考えを人に伝えることができるようになったそうです。

  子どもは、困難や悲しさを体験することで成長していく。
  いまは大人がそれを取り除いてしまっている。
  大きくなって困難にぶつかったときには、
  もう解決する力も術もなくなってしまう。

  食べ物を食べる前の「いただきます」の挨拶。
  命をいただきますということ。
  その意味がわからない子ども(大人も)が多い。

  この映画のテーマは正解がない。
  命をいただくことがどのようなことか、
  常に考えていかなければならない。
  考え続けることが大切なこと。
  正解にたどりついて、そこで考えをとめてしまっては、
  成長できない。

など、たくさんのお話を聞きました。

最後に監督から
「あなたは、どちらを選びますか?」
という質問が参加者へ投げかけられました。

映画を観たり、お話を聞くことをきっかけに、家族の中で、命や食べ物について、
話し合う時間が生まれていくといいですね。



2009/08/25 15:02 (C) こども芸術大学
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