▼4月16日(木) 適正在庫2009/04/16 13:23 (C) 向井の”つれづれなるままに”
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トヨタ自動車と日産自動車、ホンダのアメリカで抱えている自動車の在庫が、
適正水準に近づいているという記事が日経新聞に出ていました。
まぁ良いニュースと言えるでしょ。
各社の在庫が減れば生産活動も再開する見通しだそうで、
トヨタなどは夏前後に減産を緩和するようです。
なんといっても自動車産業はすそ野が広いから経済波及効果が期待できるので、
明るいニュースと言えば言えますね。
昨年の9月のリーマンショックで一気に車が売れなくなって自動車会社は大量の在庫を抱えるということになってしまったので、
それを消化しなければ新しく車が作れないという状況に陥ってしまったのです。
しかし、自動車会社が皆同じではなかったのが最近言われてます。
ある会社だけは、リーマンショックの一年前の2007年から減産し、
1000億円もの在庫を減らしていたのです。
だいたいアメリカのサブプライムローンなるデタラメな貸し出しが発端の住宅バブルですが内容がほんとひどすぎます。
本来なら住宅ローンの審査に通らないような人にまでばんばん貸し出したのですが、
もっと無茶苦茶なのは、
住宅バブルで1000万円の住宅が1500万円に値上がりした場合、
値上がり分の500万円に対してまた金を貸すというようなことをしたのです。
そうやって借りた金を車を買ったり消費に回したわけです。
無理ですよね、どう考えたって。
いくら住宅の価値が上がったといっても収入が上がっているわけではないので、
それ以上にローンの組めば返済できるわけもありません。
しかも当初の数年間は金利を抑えたり、
当初の数年間は金利のみの支払いを行なったりと、
返済を軽減したローンが普及して返済能力を超えたような無茶苦茶な貸付をどんどんやったわけですからねぇ。
もっとも、そのやばいローンを他の優良なものと合わせて証券化して、
世界中にばらまいてアメリカに金を集めたのですから、
アメリカそのものは実はそんなに損をしていないのです。
世界中がアメリカにデタラメローンの尻拭いをさせられたということですがね(^_^;)
そうやって貸し出しか金が消費に回り、
馬鹿でかいGMの車やトヨタなどの車を買ってくれたので、
むちゃくちゃ車が売れたのです。
あのお堅いトヨタですら勘違いしてGMを抜いて世界一をねらったりしてね。
それを何かおかしいと気づいた自動車会社の経営者がひとり居たのです。
その人はスズキ自動車の鈴木会長です。
鈴木会長はリーマンショックの1年前から、
なんと1000億円の在庫を圧縮していたのです。
まだまだ車が売れていた時期ですからその判断はすごいです。
トヨタをはじめ軒並み赤字なのにスズキは黒字でした。
「俺は中小企業のおやじ」と言ってますが、
売上高3兆5000億円の会社ですけどね。
日本にもまだまだこういう経営者がいるというのは心強いかぎりですね。
79才だそうですけど、まだまだ活躍してもらいたいものです。