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▼老兵の半生(高校生になる)

1961年、私は地元の父親の友達の所で、旋盤工の
見習いとして、働いていました。
その職場は、初代社長と私の二人だけの会社で、
工場は鉄工所の一部を間借りして、仕事をしておりました。
(その会社は、当時機械工場では当地区における、先駆者的
存在で、現在三代目が社長をしており、社員も40名を超え
意欲的に、安定した経営を続けております。)
家庭的には、すぐ下の妹は高校三年生、末っ子の妹は
中学三年生で、毎日夜遅くまで、高校受験へ向けての
受験勉強をやっておりました。
ある晩、私はいつもの通り遊びほうけて、遅く家
帰ってくると、「兄ちゃん来年一緒に高校に行こう」
当時長井工業高校が新しく1962年度から、開校することに
成っており、従来からある長井北高等学校が、閉校になる
事が、決まっておりました。新校舎を建設する間、北校の
一部を間借りして、開校するということでした。
「いまさら高校なんて」そう妹に答えてみたものの、
谷中初音町時代の、初恋の相手のあのセーラー服の高校生
の姿を、思い起こしておりました。
もう大学を卒業している頃だと思うのですが。
その後も、妹たちから「まだ遅くは無いよ、解らない科目
は、教えてあげるから」
私は1962年21歳の春、受験を受けたのでした。勿論定時制
定時制課程で、昼の仕事を続けながら、夜は学校と言う
厳しい4年間の生活に入ったのでした。
同級生は、年齢の差がばらばらで、4〜7才まであり
私は当然一番年上でした。
この高校に入学した事が、後々私の人生に対する考え方を
大きく変えていくことに成るのです。
・・つづく・・

2008/10/16 09:00 (C) 株式会社吉田製作所
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