▼熊野神社のタテガミ植え2025/07/03 09:14 (C) 獅子宿燻亭10
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平山熊野神社の獅子頭の白ヤク毛の鼻髭、タテガミ植えが仕上がった。
まだ漆の匂いが強い。
幕穴を塞いでしまったのでドリルで穴を開け直しをしてみると、木屑にまだ固まらない漆が
付着している。その影響があり、グズグズ漆まけをしてしまった。
仕入れたての白ヤク毛は美容院で経験したパーマ液の様な匂いがする。
ヤク毛は商品となるまで専門業者がネパールやチベットから輸入し、脱脂し洗浄し脱色加工や毛
の矯正をして商品となる。
かなり前、チベットから乾燥したヤクの尻尾の骨と皮に毛が付いた状態の物を送ってもらった事
があったが、均一に整えるには専門的なノウハウが必要だ。
約250g程に重さに整えた束から分けて程よい量を振り分ける。
蕎麦打ちの際と似ていて、蕎麦は一本ごとに測るが長年の勘でおよその量を持ち測ると同じ量になっ
ている。長年の経験でヤク毛も握っただけで同量を振り分ける。
長さ60cmのヤク毛を半分にホットメルトを含浸させ捻って折って、二つ折りにする。それを穴に
グルーを挿し込みヤク毛を押し込んで、マイナスドライバーで押して固定する。
頭部の穴は二列と半、額のコブが隠れる様に頭頂部を厚くして仕上げる。
以前は、ヤク毛を竹箸状の竹を切り木工ボンドを接着剤にしてヤク毛と一緒に打ち込む。江戸時代から
明治大正昭和初期はのり漆か膠だっただろう。
鼻ひげや頬毛の長さを、整髪用のハサミで段々にならない様に整え、相方のヘアーアイロンを借りて
癖をつける時がある。馬毛はコシが強いのでアイロンは必須の工程である。
白ヤクのタテガミが植えられ獅子全体が、約半分覆われた。せっかくの獅子の表情も隠れてしまうが
幕を付け動き出すと、獅子の表情に変化はないがタテガミが様々な表情を作り、見る者に荒々しい生き
物であることを錯覚させる。獅子振りの仕草も相まって獅子は生き物と化するのだ。