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▼鶴岡のお獅子が来宿

鶴岡のお獅子が来宿/
 鶴岡から三頭のお獅子様が獅子宿においでになった。

以前、神主さんのお話では長井で獅子頭を作った記憶があるという。






三頭の内、一番新しい獅子がその獅子で推測では飯豊中津川の彫師渡部 亨氏の作で塗りが長井の幸町

熱海氏の可能性がある。渡部氏は酒田亀ヶ崎十一面観音の獅子頭の制作をしており、試作の木地を所蔵

している。その他にも庄内の獅子を制作したと聞いた記憶があり、渡部氏の遺作の中にもこれらの獅子の

耳に似たものがあり所蔵している。




5月2日鶴岡の神社拝殿にて


三頭共に記名が無いので、一切不詳で神社の記名札の写真を分析している。

今回は渡部氏の作の可能性のある獅子頭の修理である。一番古い獅子頭をモデルに二作目を制作した時

顔付きが変化している。一番古い獅子頭は鶴岡の六所神社の江戸中期に制作された獅子頭をモデルにして

制作した様な印象である。歯には真鍮板が取り付けられ、獅子幕を取り付けるフックの様な金具が顎の底

と後部に取り付けられている。軸棒は長井の様に一本の棒でなく、五センチ程の栓が両端から差し込まれて

いる。持ち手も複雑な形状で下顎には、タンスの取手と同じ、わらび取手が取り付けられている。




この獅子を使って、どの様な獅子舞になるか例大祭で拝見したいものである。
2024/06/05 06:24 (C) 獅子宿燻亭10
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