▼イザベラ・バードの通った道(山形県川西町小松編)その32016/02/22 04:15 (C) Atelier Li-no
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その2の若松観音から3,4分で諏訪神社鳥居の横にたどり着く。この諏訪神社は、奈良時代前期の和銅年中(712年)社殿が造営された置賜地方で最も古い神社であり、長井氏以降、伊達政宗や上杉景勝が社領の献上・寄進をした。また、参道の杉並木は樹齢300年を越え、その歴史を今に伝える。諏訪神社山門脇には「草木供養塔」「山神塔」「庚申塔」の石塔群がみられる。草木塔は別の場所にあったものらしいが現在のところに集められている。
古い写真が無いか探したら、1982年正月実家に帰省して元旦初詣のときに鳥居を撮ったのがあるので比較してみた。すると、月夜燈、常夜燈は新しく献燈となっており、古いのは鳥居の後ろに移動しているようです。また石塔郡も今とずいぶん変わっているようだ。
燈(あかり)が貴重な時代、月明かり、蛍のひかり、窓の雪とか、何とか明るさを取り入れ、自然光の元で勉学に励む様が歌われている。歌は歌としてその思いを考えずにいたが、今思えば、勉強机が与えられ、光は蛍光灯があり、十分なのにそれでも勉強はしなかった。昔の人がみたら、なんと罰当たりと嘆いているかもしれない。
多くは『常夜燈』と刻まれ、『月夜燈』と刻まれたものは全国的に見て置賜地方のみに存在している。一説によると「上杉鷹山公は月夜には火を灯さず、月の出ない夜にのみ、照明として使用したのではないか」と言われている。そう置賜には”もったいない”質素、倹約、また自然に対する感謝気持はどこよりも強く、月夜燈や草木塔などにそれが現れている。バードはそこに気が付いていたかな?バードは鳥居の前の道を犬川にむけ直進する。