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▼荒沢村

荒沢村/
私がまだ生まれる前の話です。

ここに「荒沢村」という集落がありました。
そこは南北朝時代に、
北畠顕家の一族が落ち延びて開村したという
「落人伝説」が伝えられる、
六百有余年の歴史がある集落だったそうです。

「荒沢ダム」の建設に当たり、
昭和30年(1955年)11月15日、湛水が始まりダムに沈んだ集落。
それは、戦後「豊かな日本」を目指し歯車が回り始めた中、
『山形県初の公益の犠牲者』となった人々なのだそうです。

先日出版された
「湖底に消えたふるさと 荒沢村」を拝見し、涙が出ました。
それから無性に「行ってみたい」という気持ちになり、行ってきました。

本の中の
「湛水」を見つめる3人の少女の写真が忘れられず、
同じようにダムの堤防から集落があったほうを見つめてきました。
彼女たちの目にはきっと、水を湛えるダムではなくて、
その湖底に沈んでしまった住み慣れた集落が映っていたのかもしれません。

▼大型トラック

大型トラック/
これは、父に聞いた話です。

ダム工事が行われていた頃、
「ガ、ガァーッ」っと荷台が動いて土が下ろされる
大型トラックというのがすごく珍しくて、
わざわざ工事現場に見に行く人が
すごくたくさんいたそうです。
父も、友達と見に行ったそうです。

写真は、出版された「湖底に消えたふるさと 荒沢村」です。
本屋さんに行って見かけた際には、是非手にとって見てください。
2005/10/24 11:45:チャコ:URL
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