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▼獅子神楽の掛軸

獅子神楽の掛軸/
獅子神楽の掛け軸が入荷した。

先日、神楽系の赤獅子の絵図を落札して見ていると、壁に掛けていた獅子舞の絵図と
作風が似ているのに気づいた。今まで作者名は関心も持たずにいたが、今回は模写ながら「英一蝶」
(はなぶさ いっちょう)という著名な絵師らしい。人物の描き方やウェットに富んだ作風が気に
入って手を出した訳である。江戸期の獅子神楽を描いた歴史的資料としてコレクションである。






調べてみると

英一蝶  1652-1724年
江戸前期から中期にかけて活躍した風俗画家。伊勢亀山藩(三重県)藩主石川昌勝の侍医の子として京都に
生まれた。本姓は多賀氏,名は安雄のちに信香,字は君受。絵描きの才能を認められた一蝶は、藩主の命令
で狩野安信に入門するが、のちに破門されたといわれる。多賀朝湖の画名を使ったが,伊豆三宅島配流か
ら許されて江戸へ戻ってのち,姓を英,通称を一蝶と改めた。号は狩林散人,翠蓑翁,隣樵庵,暁雲堂など数多
いが,一蝶を名乗ってからは,北窓翁をもっぱら号した。













英一蝶は、江戸時代中期を代表する画家です。狩野派の画風を受け継ぎながらも、市井の風俗を数多く
描き、その絵は人々に愛されました。その作風は本図からも見てとることができます。
 門付とは、人家の門前に立って音曲を奏するなどの芸を行う人々のことで、新春の風物詩でもありま
した。正月の門付芸としては獅子舞、万歳、太神楽、鳥追いなどが挙げられます。本図には載っていま
せんが、とくに獅子舞は、舞いに曲芸や道化の要素をプラスしたストーリー性のあるもので、笛や太鼓
とともに賑やかに正月気分を盛り上げた江戸の娯楽でした。

・・・とあり一蝶は獅子舞を題材にした絵を数多く残しているようだ。
コレクションの四点の内、偶然ながら三点が英一蝶風の作品だった事に驚いている。



猿の獅子舞は作者不詳


2019/03/02 09:16 (C) 獅子宿燻亭7
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