ヤマガタンver9 > クローバーのそよ風

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▼クローバーのそよ風

ぷらっとほーむ通信3月号に寄せたものです。

 

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先月、【やまがた若者トークフェス】というイベントに参加してきました。

ぷらっとほーむの団体紹介が終わってから、『サードプレイスでやまがたライフを楽しもう』と題したトークセッションを観ました。クローバーの会のリーフレットをデザインして下さった「イシザワエリ」さん(天童アートプロジェクト)、以前ぷらほで開催したトーク&ラーニング・バーのゲストで来てくださった「ぬまのひろし」さん(プロ無職)、女優として活動されているという「土田貴子」さん(舞台役者)の若者三人がそれぞれの思いを話してくださいました。それをファシリテーターの滝口共同代表がさらに深め、そこから何が見えるのかを語り、アナウンサーの方が全体を進行していくというものでした。

 

後半も過ぎた頃、アナウンサーの方が、地元愛が根底にあって活動が生み出されているというとらえ方でゲストに言葉を投げかけました。その時、イシザワさんが「山形そんなに好きですか?本当に地元が好きな人がどれくらいるんでしょうか?」と。なんてカッコいいの!と感動しました。「地域というのは、すごく複雑で人間関係が狭く苦しい。その中でどう生きていくか。やりたいことを押し込めて周りの目を気にして生きていかなければならない現実もある。山形を出たい、都会に行きたい、地域がイヤだということが、むしろエネルギーになり、自分たちが楽しくておもしろいものを作りだそうということにつながっている。」とお話をされました。

クローバーの会も同じような思いから生まれたんだったなぁと思い返しながら、イシザワさんの言葉がとても心にしっくりきました。それと同時に思ったことがあります。もし私があのような場にいたら、イシザワさんのような言葉を口にできただろうか、番組が目指すきれいな着地点を探して発言をしていたのではないかということです。

 

娘の不登校経験を経て、それまで苦しんでいた「規範」や「世間体」からは、ずいぶん解放されたつもりでいたけれど、まだそれでも空気を読みたがり、本心を押し殺し周囲の期待に応えようとするかもしれない自分がいることに気づかされました。

まだまだ、これからも多様な生き方をしている人たちに触れ、自分の視野をもっともっと広げていきたいと感じた時間でした。

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